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「あーっ!やっちまった・・・」

交通事故や盗難に次いで自転車の災難ワースト3と言えるパンク。日常的に自転車に乗る人であれば1度や2度は経験したことがあるんじゃないでしょうか。

特に困るのが朝の出勤途中でのパンク。焦りますよね。朝一番で重要な会議なんかあったら大変です。

私も何度かやらかしてます。幸いこれまでのケースでは電車に乗り換えてなんとか遅刻せず間に合いました。パンクした自転車は駅の駐輪場に停めておき、後で車で取りに行きました。自転車通勤ルートの大部分が電車と並行しているので、対パンクとしてはまあ恵まれてるといえるでしょう。

しかしいつもこんな運のいい状況ばかりとは限りません。たまに仕事が遅くなって終電より遅い時間に自転車で帰ることもありますので、電車の走っていない深夜にパンクというケースもあり得るんです。

だから、コース的に恵まれていると言っても、パンクの応急処置について備えておかないわけにはいきません。


今回は、まず最初に、自転車通勤でのパンクについて応急処置を中心に色々な対処方法をご紹介します。その後で、パンクした時の状況をシミュレーションし、対処の流れをご一緒に考えてみたいと思います。

主として、朝の通勤・通学途中でのパンクという状況を想定しています。車種はスポーツバイクを念頭に置いていますが、ママチャリについても考えてみます。

やや長文ですが、イザ!というという時に備えるため、どうぞ最後までお付き合いください。

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パンク対処のあれやこれや


自転車通勤時のパンク対処として、以下のような項目をリストアップしてみました。

  • 対処① 近くの自転車屋さんに修理依頼
  • 対処② 瞬間パンク修理剤
  • 対処③ パッチ貼付でパンク修理
  • 対処④ チューブ交換
  • 対処⑤ 新聞詰め込み
  • 対処⑥ ロードサービス
  • 対処⑦ ノーパンクタイヤ

それでは、ひとつひとつ、見ていきましょう!

対処① 近くの自転車屋さんに修理依頼

まずはこれです。たまたま近くに自転車屋さんがあれば利用しない手はないですね。

出勤・登校の時間帯だとまだ開店していない可能性もありますが、もしお店の人がいればパンク修理と自転車の保管をお願いしてみます。運がよければすぐ直してもらえるかもしれません。


パンク修理の工賃はだいたい 800~1,000円 ぐらいですが、穴が大きいとチューブ交換となって2,000~3,000円かかることもあります。

リム打ちパンクですとチューブ交換となる可能性が高そうです(ちなみにリム打ちパンクとは、段差等で強い突き上げがあったときに生じるパンクのこと。穴がふたつという特徴があり、ヘビに噛まれた穴に似ていることから「スネークバイト」とも呼ばれます)。

お金はかかりますが、プロに修理してもらえますし、預けた場合に自転車の保管が安心であるというメリットは大きいと思います。

ただし安心しきって預けたことを忘れずに。ちゃんと営業時間内に引き取りに行きましょう。

対処①「自転車屋さんに依頼」

必要な工具:
  • 無し
所要時間:
  • 自転車屋さんまでの所要時間
  • バックアップルートの所要時間(預ける場合。駅までの歩き等も含む)
主なコスト:
  • パンク修理代(800~1,000円 チューブ交換ならもっと)
  • パックアップルート交通費等(預ける場合。行き、帰り)
注意事項:
  • 日頃より自転車屋さんをチェックしておくこと
  • 営業時間外だと難しい面もある

対処② 瞬間パンク修理剤

最近、大き目の100円ショップでも見かけるようになってきた「瞬間パンク修理剤」。
(ちなみに、先日見かけたのは売値は確か税別200円だったかと思います)。

ノリ状の液体を注入してパンクの穴をふさぎ、同時に空気も入れてくれるものです。製品のうたい文句としては、すぐ走ることができて、しかも所要時間は数十秒だけ、手もほとんど汚れない、という優れものです。

はたして"使える"でしょうか?

結論からいえば、「使える。ただし運がよければ。」


注入される空気は3気圧程度なので、なんとか走れる程度です。ちょっと少な目と思えば、必要に応じてポンプアップします。

注意すべき第一のポイントとしては、自転車のバルブ種類にあった商品を使用するということ。

100円ショップでは、ママチャリで使われている英式バルブ用の製品しか見かけません。スポーツバイクに多く使われている仏式バルブ用ですと、ちょっとお高いものしかないようです。

以下は仏式バルブ用で代表的な「マルニ工業 クイックショット」です。

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簡単に、しかも短時間で修理が完了するなんて夢のような話なんですが・・・やはりいろいろ落とし穴はあります。

対応できるのは直径1mm以下のピンホールのみ、位置はタイヤ外周に限られること


裂け傷やサイド面の傷には対応できません。つまり、空気が一気に抜けてしまったようなパンクだと対応できない可能性が高いということです。

外からじゃパンク穴の様子はわからないですから、試してみないと修理が成功するかどうかわかりません。ある種ギャンブルですね。

恒久修理にはならないこと

ノリ状の液体で空気が漏れにくくしているだけなので、あくまでも「応急処置」と考えるべきです。この液体は既存のパッチ修理箇所があると、そのパッチをはがしてしまう副作用もあるらしいので、しばらくすると古い傷跡が蘇ってくることもあるようです。

処置したチューブは再利用できないこと

これが一番のデメリットでしょう。前述の副作用のために、要するに以後パッチ貼り修理ができなくなりますので、このチューブはもう廃棄するしかありません。

ということは、応急処置としてこの瞬間パンク修理剤を使ってみて、ダメだった場合、パッチ貼付によるパンク修理もできなくなるかもしれないということです。


以上のような落とし穴はありますが、ツボにはまれば非常に便利です。特にチューブ交換が難しいママチャリにとっては有効な選択肢になり得るかと思います。

対処②「瞬間パンク修理剤」

必要な工具:
  • 瞬間パンク修理剤 
  • ウエスまたはティッシュペーパー(液体が漏れることがあります)
  • 空気入れ(エアを補充する必要があるかも)
所要時間:
  • 1分以下
主なコスト:
  • 瞬間パンク修理剤(使い捨て) 
  • チューブ(使い捨て)
注意事項:
  • 必ず直せるとは限らない

ご参考までに・・・
使い終わったスプレー缶の廃棄について知りたいと思ったら以下の記事をどうぞ

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対処③ パッチ貼付でパンク修理

チューブに空いた穴にパッチを貼って塞ぎます。いわゆる「パンク修理」のイメージといえばこの方法が最もお馴染みでしょう。

昔からゴム糊を使ってパッチを貼る方法が一般的ですね。最近ではゴム糊を使わない「イージーパッチ」という商品もあります。まだ私は使ったことはありませんが、ゴム糊を使わない分、スピーディーに作業ができますし、携帯性も良いもののようです。


注意すべきポイントとしては、パンク修理をする前に、パンクの犯人(ガラス片、画鋲、小石など)が残っていないか、しっかり確認することです。タイヤに刺さっていたり、タイヤ内側に入っていることもありますので、よく調べましょう。

これを怠ると、パンクを直しても直しても繰り返す、パンクの無間地獄に落ちてしまいます。

指先で触って調べるとわかりやすいですが、くれぐれも慎重に。手荒に扱って怪我などしないよう十分注意してくださいね。


さて、「パンク修理」として最もポピュラーなこの方法ですが、実際は自転車通勤など出先においてはあまり現実的な対処方法とは言えません。

なぜなら、出先ではチューブの穴を見つけるための大量の水と、水を貯める容器を確保するのが難しいからです。自宅や職場だったら全然問題ないことなんですが・・・

裏技として、ヘルメットの中にレジ袋を入れれば即席の容器になります。あとは水さえあれば何とかなります。・・・しかし安定しないですし、小さい。とにかく面倒なんです。

対処③「パッチ貼付でパンク修理」

必要な工具:
  • パンク修理セット(100円ショップにあるものでOK)
  • 空気入れ
  • 手袋(出勤前に手を汚したくないので。ラテックス製がおすすめ)
  • 水を入れる入れ物(ヘルメット+レジ袋でも可。安定できれば)
  • 水(数リットル)
所要時間:
  • 約30分(水探しのウロウロは想定外)
主なコスト:
  • チューブ償却
  • パンク修理キット償却
注意事項:
  • 穴を見つけるための水と容器が必要

対処④ チューブ交換

パンクしたチューブを予備チューブと交換する方法です。

スポーツバイクに乗ってて出先でパンクした場合、実はこの方法が最も基本的なパンク対処方法と言えます。

パンクしたチューブは後日の時間がある時にしっかり修理し、新たな予備チューブとしてローテーションします。しかしチューブも消耗品ですので限度はあります。私は2-3回ぐらいまではパッチを当てて修理しますが、それ以降はお役御免にしてます。

予備チューブとしてできれば2本以上携行したいですね。チューブ交換はそもそもタマがなければ勝負できない対処方法なので、予備の予備まであると安心です。

パッチ貼付での修理と同じく、チューブ交換でもパンク犯人が残っていないかのチェックが重要なのは言うまでもありません。


・・・ただし!この方法(チューブ交換)はホイールがクイックリリース機構(*)であることが前提となります。ママチャリですと大抵クイックリリースではないので、タイヤを外すのが結構大変です。タイヤを外せないとチューブの交換はまずできません!!

■ クイックリリース機構
工具不要、簡単なレバー操作だけで、タイヤホイールを本体フレームから簡単に取り外すことができる機能。ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツ車で一般的に用いられている。一方、ママチャリと呼ばれるカテゴリの自転車ではあまり採用されていない。
クイックリリース/レバーの操作で簡単にタイヤの脱着が可能


対処④「チューブ交換」

必要な工具:
  • タイヤレバー2本(パンク修理キットのものでOK)
  • 予備チューブ(できれば2本)
  • 空気入れ
  • 手袋(出勤前に手を汚したくないので。ラテックス製がおすすめ)
所要時間:
  • 約15分
主なコスト:
  • チューブ償却 
  • パンク修理キット償却(後日)
注意事項:
  • ホイールがクイックリリースであることが前提

対処⑤ 新聞詰込み

続いて、ネットで調べててみつけたユニークな裏技をご紹介しましょう。

新聞紙をタイヤの中にギュウギュウに詰め込む

パンクしたチューブの代わりに新聞紙を。これで何とか応急的に走れるようになるんだそうです。もちろん、恒久対策ではありませんので、後日パンク修理は必要になります。

私はやったことがありませんが、おもしろそうなので今度機会があれば試してみたいです。

ただ、このために新聞紙を準備しておく必要がありますね。また荷物が増えてしまうゾ・・・

対処⑤「新聞紙詰め」

必要な工具:
  • タイヤレバー2本(パンク修理キットのものでok)
  • 新聞紙
  • 手袋(出勤前に手を汚したくないので。ラテックス製がおすすめ)
所要時間:
  • 約15分(たぶん)
主なコスト:
  • 新聞紙
  • チューブ償却(後日)
  • パンク修理キット償却(後日)
注意事項:
  • 乗り心地は不明
  • 新聞紙を用意しておく必要がある

対処⑥ ロードサービス

車のJAFのようなロードサービスが、自転車にもあります。

賠償責任保険付き 自転車ロードサービス 『CycleCall』

こちらはもともとバイクのロードサービスを行っている会社です。CycleCallというサービスは、自転車搭乗中の事故や故障など、外出先での急なトラブルで自力走行ができなくなった場合に、スタッフが駆けつけ、自転車店や自宅など、希望する場所へ自転車を搬送してくれます。

ご自分でパンク修理するのが困難だったり、バックアップルートの便があまり良くない環境の方にとっては、なかなか便利かも。

なお、自賠責保険(示談交渉付き)はオプションです。それにしても「ロードサービス+自転車保険」でこの料金は結構リーズナブルな気がします。



* * *
パンク対処方法のあれやこれや、以下の項目で最後です。
(こいつは応急処置じゃないですが・・・)

対処⑦ ノーパンクタイヤ

ノーパンクタイヤ。変なところで区切らないでくださいよ。「ノー」「パンク」「タイヤ」です。

一般にタイヤの中に「チューブ+空気」の代わりジェルやスポンジ状のものが詰めてあります。空気ではなくなんらかの物体が詰まっているので、パンクのしようが無いですね。

ホームセンターで見かけたりしますし、自分で取り付けできるものから、専門の業者さんでの作業が必要なものもあります。

例えば、e-コアの型善さん なんかが割と有名ですね。


しかし、いわゆるサイクリストの間では、ノーパンクタイヤに対して

  • 重くなる
  • 走行フィーリングがいまいち(固い)
  • 衝撃が強いので疲れる
  • 衝撃が強いのでホイールや本体に損傷の恐れ
  • 高価


といったネガティブな印象があって、スポーツバイクで使っている人はほとんどいないようです。

でもママチャリの場合はちょっと違ってくると思います。
ママチャリは容易にホイールをはずせないのでチューブ交換が簡単ではありませんし、瞬間パンク修理剤もギャンブルだし、パッチによるパンク修理もそもそも基本的に出先では難しいものです。

絶対パンクしたくないと割り切れるのなら、デメリットを承知の上でノーパンクタイヤも有力な選択肢になりえると思います。まず、重量増加というデメリットもママチャリだったら最初からあまり気にしてないでしょうし。


私自身、ノーパンクタイヤは試したことがないので何とも言えないのですが、興味はあります。いいものがあれば試してみたいですね。

テクノロジーは日々進化しています。ひょっとしたら、上のようなネガティブな評判は、実は既に過去の情報なのかもしれません。

(後記)
ブリジストンもノーパンクタイヤを開発したようですね。空気充填を不要とする同社の技術「エアフリーコンセプト」の実用化を目指すとのこと。

動画もあります。


すごく斬新なデザインですね。血走った眼玉みたい。ちょっと空気抵抗が気になりますが・・・世に出てくるのが楽しみです。

対処⑦「ノーパンクタイヤ」

必要な工具:
  • 無し。パンクしないので。
所要時間:
  • 無し。パンクしないので。
主なコスト:
  • ノーパンクタイヤ代(初期投資)
注意事項:
  • 使うならデメリットも認識の上で


▼ ▼ ▼
以上で、応急処置を中心にパンク対処方法について一通りみてきました。
「方法がいくつかあることはわかった。で、どれが一番いいんだ?」とお思いの方もいらっしゃると思います。

まあ、状況によりケースバイケースなんですが、
次から、状況によりどんなふうに「ケースバイケース」を考えたらよいのか、パンクした場合をシミュレーションしてみます。

順を追って一緒に見ていきましょう!

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パンクしてしまった!さあ、何をどうする?

パンクをしてしまったら、慌てないで、まずは落ち着きましょう。
そして以下のような順で考えていきます。

  1. 安全な場所に退避
  2. パンク状況のチェック
  3. その場で修理するかしないかを判断
  4. パンクの応急処置をしない場合
  5. パンクの応急処置をする場合
  6. 神も仏もいない場合

1.安全な場所に退避

チェックをしたり、パンク修理などするために、まずは車道から安全な場所に退避することが必要です。安全第一で作業しましょう。

移動するとき、自転車から降りるのはもちろんですが、パンクした車輪をできるだけ持ち上げて移動します。

パンクの原因(ガラス片や画鋲など)がまだタイヤに刺さっているかもしれませんので、タイヤを地に着けたまま転がして移動するとさらにチューブを傷めてしまう可能性があるからです。

2.パンク状況のチェック

段差で底付きした時などは、パンクの状況ははっきりしてると思いますが、そのような身に覚えがないパンクの場合は、パンクの状況を少し調べてみましょう。

場合によっては簡単に対処できてしまう可能性もありますので。

最初に、タイヤの外観をチェックし、異物が刺さっていないか調べます。

次に、バルブに不具合がないか確認します。ママチャリに多い英式バルブでは虫ゴムというパーツが使われているのですが、こいつの劣化によりパンクすることもあります。

チェックの方法としてまず虫ゴムに劣化が無いか目視で確認します。もし長期間虫ゴムを交換してなければ、この際ですから新しいものに交換しちゃっても良いでしょう。

虫ゴムは本来何もなくても1年ごとに交換するのがおすすめです。タイヤ修理キットの中には大抵この虫ゴムも入っています。

スポーツバイクに多い仏式バルブの場合は、バルブねじが緩んでいないか確認しましょう。


外観問題なし、バルブも問題ないようだったら、試しに空気を入れてみます。スローパンクの場合、うまくすれば何度か空気を継ぎ足しながら職場までたどり着けるかもしれません。

でも、無理はしないでくださいね。空気の抜けが早くなったらあきらめも肝心です。

3.その場で修理するかしないかを判断

やはりどうみても致命的なパンクをしている場合は、何らかのパンク修理が必要となりますが、その場で修理をするかしないかを考えます。

時間が充分あって、運よく通勤のバックアップルートが近ければ、まずは放置して出勤する方を優先に考えますかね。時間がなければタクシーなどの手段も考える必要があるかもしれません。

近くに自転車屋さんがあれば、そこで修理してもらうことも考えます。でも、まだ開店時間前で対応してもらえない可能性も考慮にいれておく必要があります。

自転車屋さんが無い/バックアップルートから遠い/タクシーが拾えない(お金がないのも含む)といった場合には、現場でパンクの応急処置に向き合うしかないでしょう。

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4.パンクの応急処置をしない場合

パンクの修理はせず、自転車を安全な場所に駐輪した上で、とにかく早く出社することを優先するケース。 バックアップルート(電車やバスなどの代替通勤手段)が近くにある場合に有効です。

当然ですが駅やバス停までの距離がある場合はちょっと厳しいです。お金があればタクシーという手段もアリです。

さて、このケースでのパンクした自転車の処置ですが、以下のような方法が考えられますね。


(ア)駐輪場等をみつけてしっかりロックしておく
(イ)タクシーの場合トランクで自転車積んでもらう
(ウ)パンクしたホイールのみ取り外して会社まで持参する。


まずは(ア)の駐輪場に停めておくのが基本。できるだけ安全そうな駐輪場を見つけましょう。就業後に、帰宅してからクルマで自転車を回収に行くか、就業後に駐輪場に戻り、じっくりパンク修理することも考えられます。

(イ)のタクシーの場合ですが、もちろん断られる可能性もあります。クルマにキズがつくからヤダ、と冷たくされるかもしれませんし、トランクの大きさと自転車の大きさの関係で物理的に無理な場合もありますからね。

ダメ元で事情を話して交渉してみましょう。あるいは、タクシー会社に電話して自転車を積めるような大き目のクルマを配車してもらえないか頼んでみるのもいいかもしれません。


(ウ)のホイールの取り外しですが、スポーツ車であればクイックリリースという機構があり、簡単にフレームからホイールを外すことができます。パンクしたホイールを取り外して職場へもって行くのです。昼休みとか就業後にでもパンクを修理します。帰りにその修理したホイールを駐輪場まで持ち帰り、自転車に取り付けて乗って帰ります。

これはこれで電車の中で目立ってしまいますし、すごく混んでる電車だったりすると他の乗客の迷惑になるかもしれませんね。でもそれが乗り越えられるのなら、割とおすすめの方法です。ホイールが無い自転車だと盗難に遭いにくいというメリットもあります。

5.現場でパンクの応急処置をする場合

パンクの応急処置をするとなったら、基本的にまずはチューブ交換を考えます。

チューブを使い捨てにしてもよければ瞬間タイヤ修理剤を試してみるのもアリです。

パッチによるパンク修理は最後の手段として出番がある可能性はありますので、とりあえず「パンク修理キット」の携帯だけはしておきましょう。タイヤレバーや虫ゴムもこの中にはいってますのでね。


6.神も仏もいない場合

自転車屋さんが無い/バックアップルートが遠い/タクシーが拾えない(お金がないのも含む)/パンク修理もうまくいかない/ロードサービスにも入っていない・・・こうなったら万事休す。

遅刻も視野に入ってきたら、あまり遅くならないうちに職場に連絡を入れましょう。パンクした時点で「遅れるかも」と一報を入れておいた方が良いかもしれませんね。

社会人なら、「パンクしたから遅刻は不可抗力」なんてことを言ってはなりません。自転車通勤ではパンクに備えておくことは全くの自己責任だと思います。

常日頃からパンクに備える


常日頃からパンクに備えるようにしましょう。
ここではポイントだけ挙げておきます。

  • やばい道は通らないようにする
  • パンクに関わるゴム製品の定期的なチェック
  • まめに空気を入れるようにする
  • 時間に余裕をもって。特に朝一番に大事な用事がある日は注意。
  • パンク対処グッズを携行する

詳しくはこちらで
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終わりに

通勤時のパンク対応ということで応急処置を含め色々な対処方法をみてきました。

  1. 近くの自転車屋さんに修理依頼
  2. 瞬間パンク修理剤
  3. パッチ貼付によるパンク修理
  4. チューブ交換
  5. 新聞詰め込み
  6. ロードサービス
  7. ノーパンクタイヤ

いずれも、ただ知っているだけでは意味がありません。
いざという時のために常日頃から備えておくことが肝要です。実際に行動して準備しておきましょう。


基本の パンク対処グッズを携行する、っていうところがまだだったら、まずはそこから始めましょうか。

  • パンク修理キット(タイヤレバー、虫ゴム入り)
  • 予備チューブ
  • 携帯用空気入れ
  • ラテックス製手袋


今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!

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