趣味としての休日長距離ツーリング。こんな時は大汗をかいても気持ちが良いものですが、通勤ともなるとそうもいってられませんね。
「自転車通勤は運動不足解消にはすごく良いというのはわかっているけど、汗をかくのがイヤだからやらない」とおっしゃる方が多くいます。ごもっともです。
このように、夏場の暑さ対策や汗対策が自転車通勤における最も大きな課題の一つであることは間違いありません。
そこで今回は、暑さ対策/汗対策について、私自身が実践していることを中心に15個のポイントを取り上げてみました。自転車は好きだけど夏の暑さと汗はなんとかしたい・・・とお思いでこのページを開かれたあなた、是非ご参考になさってください~
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冬眠してたのなら暑くなる前に備えるべし
冬の間、寒いからということで自転車から遠ざかっている方もいらっしゃると思います。春先に自転車を再開しようかしらと思ったとたん、急激な暑さに見舞われることもありますね。
そんな時、体は汗をかくことに慣れてないので体温調節ができず、ひどい時には熱中症のような状態になってしまうことも。
そんなことにならないよう、上手に汗をかける体に準備しておきましょう。
汗対策のあれやこれや
一般的に汗対策というと、「できるだけ汗をかかないようにする」ということが主かと思いますが、暑い中で自転車に乗っていれば、汗が噴き出すのは止められません。気持ちよく大汗かいた上で、汗によって困ること(匂いや汗で濡れた服など)の軽減といった方向にも目を向けていきましょう。
1.スーツは避けた方がよい
スーツ姿でさっそうと都内で自転車通勤なんて、すごくカッコいいですね。でも、よっぽど距離が短ければよいですけど、そうでなければ暑い時期には間違いなく汗だくに。
自分自身気持ち悪いと思いますし、周囲の同僚やお得意様に対しても「汗臭い」「不潔」では迷惑ですよね。
そうはいっても会社ではスーツを着ないといけないということでしたら、やはりスーツは会社に置いておいて、着替えるのがよいんじゃないでしょうか。
どうしても通勤中もスーツを着ざるを得ないような場合には、最近はウォッシャブルスーツというものもあるので、こういうものを使うのも良いかもしれません。
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2.通気性のよい服を選ぶ
走行時の服装はやはり通気性が良いことが第一です。綿のTシャツは汗を吸ってくれて一見よさそうですが、汗を含んでしまうとべちゃべちゃして結構不快になります。
「DRY」とか「速乾」とか「吸汗」と表示されている通気性の良い素材の衣類・インナーがおすすめです。最近ではすっかり定着してだいぶ種類もふえましたね。
そうしたものの中ではやはりバイクジャージ(サイクルジャージ)がベストです。特に「夏用」をうたっているものは吸汗性、速乾性に優れています。
吸収した汗が逆戻りすることなく、風で気化する際に熱が奪われるので結構涼しく感じます。
私はバイクジャージをここ数シーズン使ってるのですが、1枚しかもってません。しかたなく日によって普通のポロシャツ(普通とはいえユニクロのDRY)と交互に着るんですが、やはりだいぶ違います。
本当に暑い時期だと、職場に着くときにはポロシャツはどうしても汗でぐっしょりになるのですが、バイクジャージですと結構さらりとしてます。汗の出方は個人差はあると思いますが、少なくとも私の中での比較ではかなーり違います。
日焼けが気になる場合はアームカバーがおすすめです(上のイメージ写真ですと真ん中の男性が着用してます)。長袖みたいで暑そうに見えますが、日光が直接当たらなくなりますし、これまた気化熱の作用で涼しく感じます。
ちなみに、私が愛用しているバイクジャージは パールイズミの335-B です。カジュアルな感じで、サイズもゆったり目なのが気に入っています。
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3.出勤時間はサマータイムで
夏は家を出る時間を少し早めにするのが吉です。
朝はぐんぐん気温が上昇する時間帯ですので、できるだけ早めに会社に到着するようにします。
私の職場は朝10時までに出勤すればよいのですが、できれば夏場には7時ごろまでに着きたいなと思います。
4.スピードを抑え、しゃかりきにペダリングしない
当然ながら、一生懸命にペダリングすればするほど体温があがります。上のサマータイムの件とも絡みますが、急ぐ必要がないように余裕を持って家を出ましょう。
特に職場に近いところでは意識してペースを落とすようにします。風が汗を飛ばしてクールダウンしてくれます。
職場近くが上り坂だったりするとなかなかキビシイ面もありますが・・・
5.水分補給は先手必勝で
水分補給を忘れていると、ガクンと暑さを感じることがあります。たぶん汗の出が悪くなって、気化熱としての放出が効率的でなくなるからだと思います。
そうなる前、すなわち渇きを感じる前に水分補給するのがポイントです。ボトルから少しづつ頻繁に水分を取るのがベストですが、暑い時は少なくとも10km(または30分)に1回は水分を取るようにしましょう。
汗をかいたときの水分補給はスポーツドリンクの類が良いですが、無ければ普通の水でもOKです(水だと頭や服やタオルなどにかけることもできますし)。
6.首元クールダウン!
2018年の夏は本当に強烈な暑さとなりました。これまでの対策ではさすがに熱中症がヤバイかも!ということで緊急に追加したアイテムがこれです。凍った保冷剤の周りを水で濡らすことで密着性が増してよく冷えます。家から会社までおよそ1時間かかりますが、そのうち前半30分はクルマで、自転車に乗るのは後半30分です。その間十分に保冷効果が持続します。むしろ最初は冷えすぎるくらいなので、家を出て30分後に使い始めるのがちょうどいい感じかな。
首元に巻くと、冷えた血流が頭に行くせいか、ヘルメットの中の汗の出も少なくなる気がします。会社に到着し着替えてからも汗が引くまで首に巻いています。
もっと早く出会っていればよかったと思わせるすぐれもの。自転車通勤だけでなくていろんな野外活動で活躍しています。お子さんの部活動でもいかがでしょう。
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7.シャワーが利用できれば天国
一番理想的なのはやはり職場あるいは近くにシャワーで汗を流せる環境があること。都市部だと自転車通勤する人をターゲットとしたシャワー付きのサービススポットがちらほらあるようです。職場の近くのスポーツジムの会員なら朝から開いていれば使えますね。それから24時間営業のネットカフェにもシャワー設備があるところもあるようです(シャワー代200~300円程度の他に席料が必要です)。
運よくこのような設備があれば良いですけど、なかなかそうした恵まれた環境は少ないもの。それに基本的には有料なので、お金の節約を目的に自転車通勤している人にとってはちょっと難しいですね。
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8.着替えのストックを置いておく
いうまでもなく、着替えは夏の自転車通勤にとって最重要事項。これを持っていくのを忘れると大変です。こうならないように、会社に着替えのストックをいくつか置いておきましょう。私の場合は、ズボンまで汗びっしょりになることはないので、とりあえず、Tシャツとワイシャツだけは着替えを用意しています。それとタオルも。
ただし、ストックをあてにしてしまうと、在庫切れが怖いですから、やはり基本は毎日着替えを持ってくることとし、ストックを順次ローテーションして使っていくのが良いでしょう。
9.汗をかいた服の処理、まずは乾かすこと
着替えた服の処理ですが、洗ったりせずに、すぐに風通しの良い場所で干すことをおすすめします。
すぐに乾かすことができれば雑菌が繁殖することが抑えられるので、洗ってなくても意外にあまり匂わないものです。
そして家に持って帰って、あらためてちゃんと洗濯します。特に最近は抗菌や防臭をうたった柔軟剤もでているので、そうしたものを使うのもおすすめです。
会社で着替えた後、洗ってから干す場合ですが、中途半端に水でススぐ程度の洗い方だったり、すぐに乾く場所に干せないと、汚れが中途半端に残ったままで湿っている時間が長くなり、かえって逆効果になることもあるんです。
どうしても洗いたい!ということであれば、洗剤等でしっかりと汚れを落とし、すぐに風通しのよいところで干しましょう。干す時は、日光乾燥あるいは扇風機の風を当てられるとベストです。
汗で濡れたシャツ等を、匂いが気になるからとビニール袋などに入れたまま家に帰るまでずっとしまったままにしていませんか?
これは最悪のパターンです。イヤな臭いがするようになるし、カビが発生するおそれもあります。
10.デオドラント製品を活用
着替える際に、デオドラント製品(汗臭くなるのを抑える)やパウダー製品(汗を抑える)等を使うとさっぱりします。以前はギャツビーのボディペーパー(パウダー入り)をよく使っていましたが、最近はメンズビオレのものを愛用しています。
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11.しばらくタオルを背中に入れておく
着替えてからもしばらくは汗がでるので、着替えの際に、タオルを背中にいれておきます。襟から出てたりするとちょっとカッコ悪いんですけどね。
(;^_^A
汗が落ち着いたら取り出します。
12.しばらく扇風機にあたる
オフィスの自席についてからも、しばらくは汗が出てきます。ここで扇風機が威力を発揮します。オフィスの自分の席には卓上ファン(デスクファン)が置いてあります。
確かシロッコファンとかいうタイプで、コンセントタイプなので十分な風量があって静かです。
朝一番でメールチェックをする小一時間、ずっとこれで顔や胸のあたりに風を当ててます。このファンには首振り機能はありませんが、デスクではその機能があっても使わないですね。
最近ではUSBにつなぐミニ扇風機でもけっこう風量があって静かなものもあるようですね。バリエーションもすごく豊富です。
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13.リュックには汗とおる君がおすすめ!
かごが付いていない自転車の場合、荷物を運ぶにはリュックを使うのが最もポピュラーでしょう。しかし背中とバックの間が密着するので、夏場は蒸れるは汗染みはできるはで不快感が半端ないですね。下記関連記事でご紹介しておりますように、リュックを背負う場合は、汗とおる君 を全力でおすすめします!
汗とおる君について詳しくはこちら!!↓
正直、見た目はちょっと残念ですが、効果はてきめん!リュックに装着して背中とリュックの間に風をとおす隙間をつくることで、背中が蒸れず、リュックもビショビショにならずにすみます。
私は便利に使わせてもらっていますが、構造自体は単純なものなので腕に自信のある方は100円ショップで売ってるような材料でDIYできそうですね。
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14.手袋はオープンフィンガー。たまにじゃぶじゃぶ洗いましょう
暑くても安全のため、手袋を着用しましょう。夏場は指先の開いた、オープンフィンガータイプで。また、結構手も汗をかくし、手袋で汗そのものをで拭いたりすることもあるので、汗臭くなります。たまに洗ってやりましょう。念のため洗えることを確認してからね。
洗濯機に入れるよりお風呂でやさしく手洗いするのがおすすめです。
手袋の選び方、洗い方についてはこちらで詳しくご紹介しています。↓
15.ヘルメットは通気性の良いものを。滝汗にはバンダナもグッド!
冬だとあまり通気性がないヘルメットの方が頭が寒くなくてよいのですが、夏場はやはり通気性のよいものを使いましょう。額の汗が目にはいったするような場合には、バンダナやインナーキャップや汗取りパッドなどを使うのも効果的です。
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終わりに
私が実践していることを中心に、自転車通勤の夏場の汗対策についていろいろ取り上げてみました。中でも特におすすめなのは、
- 首元クールダウン
- 卓上ファンでクールダウン
- 脱いだ服をすぐに乾かすこと
です。ぜひお試しいただければと思います。
考えてみれば、電車通勤でも結構汗をかきます。駅まで/駅からが歩きだったりすると、すぐに汗だくに。そして冷房の効いた電車の中は最初汗が引いて気持ちいいですが、そのうち汗が冷えて寒くなったりします。
会社についても普通は着替えるでもなく、これを受け入れて一日を過ごしますよね。
それに対して、自転車で大汗をかいたとしても、上で述べたように着替えなどいろいろと積極的に手を打つのであれば、結果として自転車通勤のほうが爽やかに快適に仕事を始められるかもしれません。
また日本の夏がやってきます。
暑さに負けないで自転車の走行距離を伸ばしましょう!
今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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