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自転車はほぼ生身で乗りますので、しっかりした防具が必要です。

まずはヘルメット。そしてグローブ(手袋)。
必要最小限のプロテクションギアとしてこの2つは必須アイテムといえます。

今回は、自転車用のグローブ(サイクルグローブ)について、その必要性や選び方についてお話ししようと思います。

軍手や日曜大工用の作業グローブなどで代用するのでも良いのですが、やはり餅は餅屋。自転車に乗るならやはり専用のサイクルグローブがおすすめです。その理由についてもご説明します。

もしまだサイクルグローブをお持ちでなければ、導入検討のきっかけにしていただければうれしいです。

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グローブの必要性

サイクルグローブは目立ちますし、ファッション性の高いものなど種類も豊富です。

もちろんファッションのためだけに身に着けるものではありません。実用上の必要性についてあらためて見ていきましょう。

裏を返せば、このポイントは自転車用のグローブとして是非とも備えておきたい項目とも言えます。軍手などで代用するのはちょっとおすすめできないのはこうした部分からです。

プロテクションギアとして

ヘルメットと同様にプロテクションギアとして非常に重要な装備です。
私自身、何度か転倒を経験しており、そのたびにグローブのお世話になっています。

転倒すると、柔道などの心得がある人なら上手に受け身がとれるでしょうが、我々一般人ですと無意識のうちに手のひらをつこうとします。そのおかげで何とか顔や頭など、大事なところを守ることができます。

サイクルグローブには、そんな状況に備えて、手のひらにはクッション性があって摩擦に強い革製のパッドが付いています。

しかし、グローブをしていないと・・・その代償は高くつきます。
大根おろしに体重をかけて手のひらを擦りつけることを想像してみてください。身の毛もよだつとはまさにこのこと。手のひらは皮が厚くて傷口がぎざぎざ状態になって治りにい上、場所が場所だけにはしばらく不自由しますよ。

不幸にも擦過傷を負ってしまった場合
まずは傷口をきれいに洗って砂などを取り除きます。応急的にラップを巻いておき、早いうちにお医者さんに見てもらいましょう。


ハンドルの操作性の向上

素手だとすべりやすいのに対し、グローブを着用した方が適度な摩擦があって、グリップを握りやすくなります。その結果ハンドルを操作しやすくなります。

上でも書いたようにサイクルグローブの手のひらの部分には革製のパッドが付いているのですが、何やら複雑な形状をしています。

グローブをするとグリップを握りやすく感じるのはこの形状のおかげでもあるのでしょう。
手のひらパッドのパターン

疲れにくい

グリップを握りやすいことに加えて、ハンドルからのショックもある程度グローブが吸収してくれますので、長い距離乗っていても疲れにくくなります。

季節によって使い分けを

グローブには夏用と冬用があって、それぞれ特徴があります。

夏冬共通して必要なこと

洗えること

滑らないこと

手首部分はべロクロ(マジックテープ)をおすすめします。ゴムだと伸びてしまいます。

そして、自分の手にぴったり合っていること。これが一番重要だと思います。

夏用に求められること

まずは吸収性、速乾性に優れること。
汗をぬぐえるよう、親指から甲にかけてパイル地になっているものがおすすめです。

日焼けの跡をつけたくない場合はフルフィンガータイプ。ただし汗をかくと湿ってブレーキ操作に影響が出る場合もあるそうです。

通気性、軽快感を求めるならハーフフィンガータイプ。つまり指切りされているものが良いです。

夏はやっぱりハーフフィンガータイプがおすすめです。

冬用に求められること

やはり防寒性が重要であることは言うまでもありません。
しかし防寒性と操作性は一般に相反する特性となります。いずれかで迷ったら、操作性をとる方がよいと思います。

どこまで防寒性があれば十分なのかは外気にもよるので一概にいえないし、身体が温まってきて血の巡りが良くなってくれば防寒性はある程度気にならなくなるものです。

しかし操作性は絶対的に必要なものです。

ということから、たとえ暖かいからってスキー用のミトン流用は避けるべきだし、厚すぎないものにすべきですね。

最近ではバッテリーを内蔵してヒーターで温めてくれるグローブもあります。使ったことはありませんが、メカっぽくて理系魂をくすぐられます。暑すぎればスイッチ切ればいいですし、寒さの厳しい地域なら使ってみたい気がします。

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購入に際しての注意

下記リンクからAmazonで各種サイクルグローブを検索することができます。

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夏用、冬用とも、値段も様々、デザインも機能も本当に色々ありますね。今回ご紹介したようなポイントを参考にしていただき、良さそうなものを探してみてください・・・

といいたいところですが、ネットの情報だけではよくわからないもの。
何よりも自分の手にぴったりのモノであることが第一の条件です。
やはりショップに行って、実際の商品を試着させてもらった上で選ばれることをおすすめします。

各社、裁断方法が違いますし、サイズもS,M,L.XLなどいろいろあります。フィーリングの良いものを選びましょう。
できれば実際に自転車のグリップ握ってみると良いですよ。
▼▼▼
ここまで、グローブの選び方について一緒にチェックしてきました。参考になった部分があれば幸いです。

ご自分の手にぴったりと合った一品を手にいれたら、どんどん使い込んでいきましょう。使えば使うほど手に馴染んでいくと思います。

しかし手に馴染んでいくにつれて、どうしてもグローブが汚れてくるのは避けられません。手袋なのでいろんなものを触りますし、特に夏場には汗もかきますからね。

直接肌に触れるものだけに、気持ちよく使いたいものです。お金持ちなら汚れれば使い捨てするかもしれませんが、われわれ一般人はそんなわけにはいきません。

・・・というわけで、次から簡単にお手入れ(洗濯)方法についてもお伝えしていきます。
まだ持ってないよ!という方も、あらかじめ知っておいて損はありませんから、こちらも是非ご覧ください。

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お手入れ方法


お手入れといってもそんなたいしたことはありません。
特に夏用のグローブは、変な臭いがついてしまう前に洗濯することをおすすめします!!

洗濯のコツ

洗濯機で洗う場合ですが、メーカーが推奨しているポイントには以下のようなものがあります:
  • 裏返しにする
  • ネットに入れる
  • べロクロは閉じておく
  • 革製品は色落ちしやすいので単独で洗う
  • 陰干しにする

べロクロの件や色落ちの件は、どちらかといえば、一緒に洗う他の洗濯物を傷めないように配慮しているポイントのようです。

そうした配慮をするくらいなら、単独でやさしく手洗いした方が手っ取り早いです。
私は風呂に入ったときに石鹸で洗ってます。ゴワゴワしそうですがそれほど気になりません。

洗濯後に皮部分がごわごわするようであれば皮用のミンクオイルなどを塗っておくとよいでしょう。

臭いがついてしまったら

洗濯しても消えないような強固な臭いがついてしまった場合、雑菌が繁殖していると思われます。

天日干しにすれば殺菌できそうですが、洗濯後は陰干ししなさいとのことですから、ちょっと心配です。
昼間使っている時は思いっきり日光にさらされていますけどね?・・・皮部分はグリップ側だし人体から汗などで水分が補われているから大丈夫なんでしょうかね。

サイクルグローブが強く臭うようになってしまった場合、私は

電子レンジ!

を使います。手順は以下の通り。

  1. 水をつけて軽く絞ったタオルでグローブを包む
  2. ラップを軽くかけて電子レンジで1-2分ぐらい温める
  3. 冷めるまで数分放置してから干す(まだ洗ってなければ洗う)

要はタオルからの蒸気で臭いのもととなる雑菌を殺菌するということです。

ただし、金属製のパーツが使われている場合は電子レンジの使用は厳禁です。スパークが発生しますので。

その他にもお使いのグローブにとって電子レンジの使用が問題ないと保証はできませんので、お試しになる場合は自己責任でお願いします!
(-_-;)


おわりに

グローブをする時には「これから自転車という車両を運転するぞ」みたいな感じで、ちょっぴりですが気合いが入ります。

近所のコンビニに行くときでも、グローブを着用するようにしてます。それが当たり前になっているので、無いと不安、ていうか気持ち悪いです。

ですが街乗りでグローブをしている人をほとんど見かけません。自転車通勤をしている人でもほんの一部ですね。安全性を考えると必要であることは明らかなのに・・・

大根おろし、食べるのは好きだけど自分の手のひらはおろしたいとは思いません。

まずはお試しで安いものでも良いですから、グリップの握り易さ・操作性が良くなることなどを体験されてみてはいかがでしょう。


今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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