若いころに日記を何度か書こうとしたこともありますが、三日坊主で長続きしないクチでした。
こんな私でも、10年以上、「家族日記」を書いています。
日記だったり、ただのメモだったり。内容はごちゃまぜの「何でもノート」です。これが実用的でとても役に立っています。
また、古いページを開けば、幼いころの子供たちのぐちゃぐちゃの文字やワケノワカラナイ絵もあります。そんな家族の歴史も詰まっています。
いろんなメリットがあります。ぜひ家族日記を作ってみることをおすすめします。
もちろん、家族日記には特に決まった形式があるわけではありません。
今回は、一つのサンプルとして我が家の実例および独断と偏見を織り混ぜながら、家族日記の活用方法などをご紹介したいと思います。
よろしければお付き合いください。
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どんなことを書くの?
家族日記の内容には、大別して以下の4つがあると思います。- 日記帳
- 交換日記
- 便利帳
- 覚え書き
それぞれ具体的にみていきましょう。
日記帳
旅行や各種イベント、学校行事などの記録や何気ない日常の気づきなどを日記として書きます。もちろん家族一緒でなくても、お子さんの遠足ですとかお父さんの出張など、家族ではなく単独行動した時の出来事でもいいですね。一人一人が外で何か印象的なことがあったとき、家族日記に書いておけばみんなで情報や感動を共有できます。
旅先でもらったパンフレットやコンサートのチケットなども貼ったりしておくと、後で見たときに、実際に行ったんだ!というリアリティが感じられるんじゃないでしょうか。
親子の交換日記
お子さんたちがまだ小さいなら、コミュニケーションツールとして交換日記のように活用するのがおすすめです。
子供の成長を願う親目線としては、以下のような効果が期待されます。
- 文章を書く力がつく
- 他人が書いた文章を読み、理解する力がつく
- 自分の考えや気持ちを表現するコミュニケーション力がつく
- 勉強が好きになる(かもしれない)
実はかくいう我が家では、交換日記はやってませんでした。今となってはもう子供たちも親と交換日記をする年頃ではありません。
子供たちが小さな頃だったら、もっと自由に何でも書いていいよと言ってやれば、喜んでいろいろ書いてくれたと思います。絵が書きたかったら絵でもいいし。
・・・あんまり積極的にそうしなかったのが悔やまれます。やっておけばよかったなと今さらながら後悔しています。
まだお子さんが小さいご家庭でしたら、どうぞ、自由に書かせて、交換日記をしてみてください。そこから生まれる新たなコミュニケーションがきっとあるはずです。
「棚におやつが入ってます。宿題やってからね」なんて日々の連絡にも使えますね。
便利帳
ログというか、まあ、メモです。実用性を発揮してくれる部分です。我が家のノートには例えば以下のようなメモがあります。- 家電製品記録
- IT機器(パソコン、スマホなど)の設定、パスワードなど
- 定番料理のレシピ
- 緊急時連絡先
- ピザ屋さんなどの定番の連絡先
- DIYネタ(家族からのリクエストなど)
- 各種手続き方法のメモ
家電製品記録
■ 家電を購入する前:機種の選定理由ですとか、メモを書いておくことで、衝動買いを避け、慎重な機種選定をするようにします。■ 購入後:故障や修理などの記録や、実際に使ってみて後悔したこととかをメモしておきます。次に新しい買い換えるときに役に立つ情報になります。
家電量販店などで購入する際、お店独自の延長保証をおすすめされたりすることがありますね。ついつい申し込んでしまっても、結局忘れてしまってせっかく有効期間なのに利用してないなんてことありませんか?
そういったことも記録を書いておけば有効に活用することができると思います。
IT機種の設定、パスワードなど
パソコンやスマホなどは比較的買い替えのサイクルが短い上に、自分で小難しい設定をしないと使えるようにならないもの。その都度ネットで情報を調べまわるのは厄介なので、メモしておくとよいです。家庭内の無線LAN(Wi-Fi)の暗号キーの設定もありますね。今やIT機器のほとんどが無線でネットにつながる時代ですから、無線LANとの接続設定はいわば日常的な作業です。
また、ネットを使っているとパスワードの類がどんどん増えていったりします。
無線LANの暗号キーやパスワードなど、メモ用紙か何かに書いて壁に貼っておいても良いのですが、壁じゅう雑多なメモだらけになりそうだし、ノート(家族日記)に書いておくことをおすすめします。
もちろん、メールアドレスのパスワードなど、個人ベースの守秘性の高いものは自分自身で管理する必要はありますけどね。
緊急時連絡先
最近は携帯電話やスマホはもちろん、固定電話にも電話帳機能が付いてますから、あまり(手書きの)電話帳を使わなくなってしまいました。でも、バッテリーや電源が使えなくなったら・・・ということで、必要最小限の連絡先はノートに書いておくと良いと思います。
各種手続き方法のメモ
例えば、確定申告で医療費控除を申請する方法など。毎年やることは自分目線のポイントでマニュアルを作っておくと後々助かります。そういうものはみんな家族日記のノートを見ればわかるように、情報の一元化をしておくと活用しやすくなります。
覚え書き
家庭内でのルール・取り決めなどを書いておきます。例えば・・・- こたつでダラダラしないようにという約束事
- ペットを飼う時の約束事
- ゲーム機やスマホを買い与える時の約束事
- 地震等の災害時の約束事
- 年頭などの、それぞれの年間目標など
後で言った言わないでもめないために、家族で話しあって決めたものを明文化し、それぞれ署名なんかしたりします。いわゆる言質(げんち)を取るってやつですね。
「年間目標」はまたちょっと毛色が違うものですが、こういうのも家族日記に書いてあれば、折に触れて「できてる?」なんてお互いに声かけしやすいですね。
ノートに手書き?それともデジタル?
アナログかデジタルか。個人ベースの日記でもそうですが、けっこう悩むところですね。私なりに家族日記として使う場合を想定して、メリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
アナログ |
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デジタル |
|
デメリット
アナログ |
|
デジタル |
|
やはり一長一短があると思いますが、私は家族日記ならノートに手書きが良いと思っています。
その方が手軽に始められますし、何より子供たちにも小さいうちから自由に書いてほしいですから。
検索性は確かにデジタルの方が優れていますね。でも日付や時期の前後関係がはっきりしていればノートでも何とかなるもの。それに昔を振り返る機会にもなるので、たまの探し読みもいいもんです。
保管性は意外にノートの方が優れていると思います。失くしたり、火事などで全焼しない限りは残ります。一方、デジタルはHDDのクラッシュや誤操作など、ある日突然消えてなくなる恐れがあります。
クラウドにアップしておけば大丈夫かと言えば、データである以上、消失や流失の危険性がでてきます。
それに、機能が豊富なアプリほど、いつまで利用できるか不安があります。OSだって数年たてばサポート打ち切りになってしまいます。テキストやJPEG等、データそのものは寿命が長いと思いますが、スマホのアプリやPCのソフトがずっと使い続けられるか不安です。
家族の歴史のスパンと、デジタル業界の変化のスピードはちょっと尺度が違うような気がします。
とはいえ、デジタルの「検索性」、「遠距離家族での共有」、「写真や動画を簡単に残せる」という部分は、アナログに対する大きなアドバンテージですね。
デジタルか、アナログか。
もちろん、正解はありません。長続きさせるためには、なんとなく好き/嫌いということもけっこう重要ですよね。それにどちらか一方にする必要もないですから、それぞれのいいとこ取りをしても良いですし。
家族の構成や日記の使い方をよく吟味して、自分たちの家族日記にとってベストな器を選んでみてください。
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置き場所はもちろんリビングに
(非デジタルを前提としてます)置き場所は、思いついたらすぐに手に取れるように、やっぱりリビングですね。
そして家族で旅行に出かけるときには、一緒に持ってでかけるのをおすすめします。
継続するには?
人が書いたことにあーだこーだ難癖をつけないこと。特に親子の交換日記スタイルで、添削のようなことをしてしまうと、子供はきっと書きたくなくなってしまうでしょう。
それから、書くネタがないなら無理して毎日書く必要はないと思います。
なんとなれば、「しばらく書いていないが、みんな風邪もひかず元気に暮らしている」の1行でもいいと思います。
無理せず、気楽に続けましょう。
もともとはキャンプ日記だった
我が家の場合は、家族日記を書き始める前に「キャンプ日記」を書いていました。その活用の場が日常生活にもシフトしてきたというわけです。キャンプ場の様子や、何やって遊んだとかのいわゆる日記の他、持って行って良かったもの/足りなかったものといった実用的なメモなどを書いていました。
キャンプって、結構やることが多々あって忙しいですよね。夜に寝る時間は割と早いし。
で、早朝が私の日記タイムでした。まだみんなが寝てるくらい早い時刻で、ひとりでコーヒーを淹れて、昨日のことを思い出しながら書いていました。一番好きな時間でしたね。
今回、久しぶりに昔の日記を見直してみて、我ながら「プチ名言」を発見。
「準備は前夜にやるべきではない!
ガスとか足りないものがあっても買いに行く時間がないじゃないか!」
ごもっともです。こういうものこそ、実際に痛い目をみた、その時にしか書けないですね~
今ではキャンプもすっかりご無沙汰してしまっていますが、当時はこの反省を活かしてもっと前から準備するようにしてました。
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終わりに
ここまで書いてきたことをまとめてみますとそういえば、今書いている「ブログ」という媒体もそもそもは日記的な内容を綴るものですね。
普通の日記と違うのは、自己開示という要素があるコミュニケーション手段だということ。家族日記も自己開示という要素があるという意味では、よく似ているように思います。
自分の考えを明らかにする、ログ(記録)を残しておく、それをシェアすることで共感したり、自分の経験を他の人に役立ててもらう、などまさに共通する要素があるような気がします。
家族日記は「家族内ブログ」のようですね。
家族日記がブログと違うのは、手書きの味わいがあり、いずれ思い出が詰まった家族の宝物になることだと思います。
今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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