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名古屋駅はJRだけでなく、名鉄、近鉄、地下鉄も乗り入れており、いうまでもなくこの地域の交通の要衝です。

大規模な駅ですから、多少分かりにくくなってしまうのはある程度仕方がないこと。目の前にある案内板に自分が欲しい情報がピンポイントで表示されているとは限らないですからね。

こうした大きくて複雑な駅をスイスイと歩くには、「慣れ」とか、「事前の知識」が必要不可欠です。


今回の記事では、名古屋駅で新幹線口またはJR在来線から名鉄まで行く「事前の知識」を、図や写真でわかりやすくご提供したいと思います。


といいますのも、私も電車で 犬山 へ行ったとき、初めて名古屋駅で新幹線から名鉄への乗り換えをしたんですが、迷子になってしまった経験があるからです。

名鉄名古屋駅
その時に駅員さんから、下で紹介している「基本ルート」での行き方を教えて頂きました。言葉で説明してもらっただけでしたが、分かり易かったなーという記憶があります。

その後、地元の人から、「新幹線から名鉄へ行くならもっと効率的な裏道があるよ」ということで「裏道ルート」も教えてもらいました。

基本ルートにはシンプルで分かり易く、応用がきくというメリットがありますし、裏道ルートは混んでなくてやや近道というメリットがあります。

どちらかお好きな方で、スイスイ乗り換えちゃいましょう!



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JR名古屋駅の概要

まずは構内図で、JR名古屋駅の概要を頭に入れておきましょう。

次の図の上下方向、中央を突きぬける広い通り(中央コンコース)があるのが特徴です。

わかりやすい名古屋駅構内図
中央コンコースの上下両端の出入り口付近に、金の時計(桜通口)と銀の時計(太閤通口)というモニュメントがあります。いわゆる定番の待ち合わせスポットですね。

新幹線口としては、南口と北口があります。ちょうど、銀の時計の両側に向かい合って配置されています。(上図の水色の部分です)

JR在来線の各プラットホームにつながる3つの通路(北通路、中央通路、南通路)が中央コンコースに平行して走っています(黄色で表されています)。JR在来線のホームは立体的には1層上にあります。この図では横切っている形になり、各通路の①~⑬の番号で表されています。なお、⑨(9番線)がありませんが間違いではありません(業務用なので一般的なホームが無い)。

名鉄名古屋駅はこの図の右上にあります。ピンク色の文字で「名鉄」と表したところで、広小路口そばの別の建物(名鉄百貨店)の地下にあり、いったん屋外にでてから乗り換えることになります。



ではまず最初に、新幹線 から名鉄線への行き方を見ていきましょう。その次に、JR在来線 からの行き方を取り上げますね。

新幹線口から名鉄名古屋駅への行き方

冒頭で取り上げましたように、以下の2通りのルートをご紹介します。

  • 基本ルート(赤色)
  • 裏道ルート(ピンク色)

JR名古屋駅から犬山
それぞれ詳しく見ていきましょう。

シンプルで分かり易い「基本ルート」

「基本ルート」のポイントは、とにかく一旦中央コンコースに出ることです。

そうすれば、頭上の行き先表示には「名鉄」という案内が表示されているはずですから、その表示に従って進んでいけばOKです。

シンプルで分かり易いというメリットがあります。また、途中で金の時計や銀の時計で待ち合わせをしたい場合や、途中でレストランやショップなどに寄りたい場合は、中央コンコースを通るこちらのルートがおすすめです。

名古屋JRから名鉄基本 (図中の矢印に沿って付けられている①~の数字は下記の説明の各場所を表しています)

新幹線ホームから階段(エスカレータ)を使って下に降ります。北口に出ても、南口に出てもOKです。

JR在来線への乗り換えではなく、北口または南口の新幹線出口から中央コンコースに出ます。JRの外に出ることになりますので、新幹線特急券とともに乗車券も回収されます。

下の写真は新幹線北口から中央コンコースに出た所です。銀の時計を挟んで、向かい側には新幹線南口が見えています。案内板を見ると「名鉄線」と書かれていますのでこれに従って、左側へ進みます(南口から出た場合は右側へ進みます)。
名古屋新幹線北口
新幹線北口から中央コンコースに出た所

中央コンコースを200mぐらい歩きますと、天井吹き抜けの広々とした広場に至ります。下写真では4本のエスカレータの手前に「金の時計」というもう一つのモニュメントが見えています。

名鉄線へ行くには、この広場の手前で右に曲がります。右に曲がった先の通路は「南北通路」とも呼ばれています。
金の時計
金の時計が見える。ここで右へ曲がる。

南北通路
上の写真から右方向を見たところ。「広小路口」と表示

南北通路
南北通路を広小路口へ向かって進む

南北通路を100mぐらい歩くと、コインロッカーのエリアに突き当ります。
名古屋駅コインロッカー 上の写真の真ん中、指矢印のあたりに小さく公衆電話が写ってるんですが、ちょうどその裏の左手に「広小路口」という建物の出入り口があります。

「広小路口」から建物の外に出て、向かいにある建物(名鉄百貨店)の地下に降りていけば名鉄名古屋駅に着きます。
広小路口の名鉄
広小路口から一度外にでて名鉄百貨店へ

指矢印で示したあたりから、地下に降りる階段があります。これが目的地の名鉄名古屋駅(西改札口)です。

名鉄名古屋駅
この階段を降りると名鉄名古屋駅です



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空いていて、やや近道の「裏道ルート」

裏道ルートのポイントは、新幹線ホームから下に降りる際に、南口側に降りる、ということです。

近道で効率的というメリットがありますし、中央コンコースなどとと比べれば人通りが少ないですから、人ごみの中を歩くのは苦手、という方にもおすすめです。

ただし、下記図の⑤と⑥の間にある「広小路口」というJRの改札口は、利用時間が4:50~23:00となっており、それ以外は閉鎖されてしまいますのでご注意ください。

裏道ルートの方はピンク色の矢印で示しますね。

裏道ルート
新幹線の改札としては、北口ではなく、南口 を目指します。上りホーム・下りホームとも、10号車および12号車あたりの「出口(南口)」と書かれた階段を下りると、南口に行くことができます。

12号車側の階段には 下り のエスカレータが並列されてますが、10号車側の階段に並列しているのは 登り のエスカレータです。ご注意ください。

南口改札では、出口(JRの外)に出てしまわないで、JR線への乗り換え口へ向かいます。自動改札機に新幹線特急券と乗車券を2枚重ねて入れると、乗車券のみ戻されますのでお取り忘れのないように(JR線の出口で必要になります)。

名古屋駅新幹線南口JR乗り換え口 JR乗り換え口を出るとすぐに二手に分かれます。右側のひと気の少ない細い通路の方に進みます。

JR線乗り換え口出て正面にある案内版。名鉄線は右側へ

細い通路のすぐ先の突き当りを右に曲がって、さらに細い通路を進んでいきます。

細い通路の突き当りが 南通路 です。ここを左折します。

名古屋駅の南通路
南通路を100mほど進むと、少し開けた場所に出ます。スターバックスがありますのでコーヒーの良い香りがしてるかもしれません。

右側にスターバックスがあります


(↓写真)スターバックスの前をさらに進んでJRの3番線を過ぎたあたり。

この柱の左側の階段を下りると近鉄線へ乗り換えることができます。名鉄へ行く場合は、ここで右側に曲がります。

ちなみに柱の裏側の方へさらに行くとJRの1番線と2番線があります。


(↓写真)足元に小さく「出口、名鉄線、近鉄線」の表示があります。
小さい階段を通った先にあるJRの出口改札「広小路口」を出ます。

先に書きましたように、この「広小路口」改札は利用時間が夜23時までとなっており、それ以降は出入りできなくなりますのでご注意ください。(一方、下記の建物の出入り口の「広小路口」は終電の0:20までは開いています。念のため)

JR名古屋駅広小路口 JRの出口改札「広小路口」から左手側に進み、建物の出入り口の「広小路口」で外に出ます。

この「広小路口」を出たら後は先ほどの基本ルートと同じく、お向かいの名鉄百貨店の地下へ。
広小路口の名鉄
指矢印で示したあたりから地下へ



距離と時間は?

基本ルートと裏道ルートとで、歩く距離はそんなに大差ありません。乗車していた新幹線の車両位置によって裏道ルートの方が若干近道になるケースがありますけどね。

ざっくりでいうと、新幹線出口から名鉄名古屋駅まではおよそ500mぐらいです。不動産基準でいうところの80mで1分とすると、6分とちょっと。

人ごみの中、見知らぬ通路、大きな荷物といった悪条件が重なったとすれば、余裕をもって 10~15分ぐらい は見ておいた方がよさそうです。

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つづいて在来線から乗り換える場合です。

JR在来線から名鉄に乗り換える場合

JR在来線のホームから階段を下りると、北通路、中央通路、南通路のいずれかの通路を歩くことになります。いずれの場合でも、

  1. 基本的に番号の若い番線の方向に歩きます。
  2. JRの改札を出ます。
  3. 広小路口を目指します。

在来線からの乗り換え
北通路の場合 (緑色のルート)
突き当りのJRの桜通口改札を出て、右に曲がり、あとは金の時計を左手に見ながら「基本ルート」で進んで広小路口を目指します。

中央通路の場合 (赤色のルート)
③④番線あたりのJR中央口改札から中央コンコースに出て右に曲がります。金の時計の手前を右に曲がって広小路口を目指します。

南通路の場合 (ピンク色のルート)
運よく(?)すでに先ほどの「裏道ルート」どおりに進んでいることになります。JR広小路口改札を出て、広小路口へ行きます。


いったん外に出る時、雨が降っていたら?

JR名古屋駅の広小路口と名鉄百貨店の間は距離にして数十m程度ですが、横断歩道も通ります。屋外ですから、雨が降った時は濡れないか心配になりますね。

でも大丈夫。横断歩道の上にも屋根が架かっています。

とはいえ高い屋根ですから、横風が強い時はちょっと心配ですけどね・・・

名鉄名古屋駅
横断歩道にも屋根が架かってます

コインロッカー情報

以下に新幹線から名鉄名古屋駅に向かう間にあるコインロッカーの場所を示します。4カ所あります。

名駅コインロッカー
名古屋駅のコインロッカーには各場所にモニターがあり、他の場所も含めた空き状況を知ることができます。うろうろ空きロッカーを探して歩き回る必要がありませんので、とても便利です。

コインロッカー空き情報モニタ
”コインロッカー空き状況のご案内”


まとめ

JR名古屋駅から名鉄への乗り換え方法をいくつかご紹介しました。ポイントをおさらいしましょう。
■新幹線からの場合
余裕をもって10~15分ぐらい見ておくのがおすすめです。

基本ルート:多少遠回りになるかもですが簡単確実。一旦中央コンコースに出るのがポイント。

裏道ルート:無駄なく早く着く。多少マニアック(?)なので、人ごみを避けることができます。新幹線南口に出るのがポイント。ただし夜23時以降は広小路口改札が使えなくなるので注意。

■在来線からの場合
基本的に番線の若い方向に進み、JRの改札を出て、広小路口を目指します。


名古屋駅は中央の広いコンコースが自由通路になっていて、その両側に駅だけでなくレストランなどの商業施設が配置されています。この構造は今では日本各地の駅で見られるものですが、名古屋駅がその発祥の地とされています。

このように歴史のある名古屋駅ですが、今また リニア中央新幹線 の乗り入れに関連した工事が本格化しており、その姿を大きく変えつつあります。

そのため、書かれた内容と違ってくる可能性もありますのでその際はご容赦ください。

まだまだどんな姿になるかわかりませんが、もっと使いやすくて便利な駅になってくれるといいですね。

スマホ片手に散策
今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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