ちかごろ、会社の仕事の都合で、愛知県刈谷市に出張する機会が増えました。

ある時、出張先の方とお祭りのことを話していたら、「こっち(刈谷)のお祭りもなかなかですよ」と教えていただきました。

それが 刈谷万燈祭(かりや まんどまつり)。

「天下の奇祭」の異名をもつこのお祭りは、刈谷市にある秋葉社の祭礼で、火難防除・町内安全を祈願するものです。

この祭りの主役は 万燈(まんど。まんとう、まんどうとも呼ばれる)という張子人形です。各町内で作られた万燈を若者たちが交代で担ぎ、お囃子に合わせて激しく廻しながら舞い踊ります。

万燈は見た感じ青森のねぶた人形を小さくしたイメージです。

しかしその装飾はねぶたにも勝るとも劣らない美しさがあると言われますし、「小さくした」と言っても、大きなものは高さ5m、幅3m、重さ60kgにもなります。それを一人で担いで踊るのですから、身体的負荷は尋常じゃあないでしょう。


刈谷万燈祭は、万燈の細工・造形の見事さ、色彩の美しさに感動し、担ぎ手やお囃子らの躍動するパワーで元気がもらえる、そんなお祭りです。


出張のタイミングを何とか調整してお祭りに行ってみたい!などと姑息なことも考えながら、日程・スケジュールや見どころなど、あれやこれや調べてみました。

ノリのよいお祭りが好きな方、必見ですよ!!


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次はこのお祭りの公式PR動画です。さすがハイレベルな仕上がり。

まずこちらを見れば、お祭りの概要がつかめると思います。(5分28秒)




日程

刈谷万燈祭は、毎年7月の最終土曜日とその翌日の日曜日 に行われることになっています。


 2018年の刈谷万燈祭

7月28日(土)~7月29日(日)


1日目の土曜日を 新楽(しんがく)
2日目の日曜日を 本楽(ほんがく)
と呼びます。

うっとうしい梅雨があけた夏真っ盛り。蝉の声を背景に熱気とパワーにあふれるこの両日には、毎年10万人以上 が集まります。

気になるのがお天気。荒天時には中止となる場合もありますが、少雨程度なら決行されます。



さて、この二日間、新楽は「人に魅せる祭り」、本楽は「神に捧げる祭り」とも言われ、それぞれのカラー・見どころに特徴があります。

次から、日ごとのスケジュールについて詳しく見ていきましょう。

スケジュール

公開されている過去の情報によると、スケジュールは以下のようになっています。

新楽:人に魅せる祭り

17:00~
17:10
全町一斉舞(1回目) 東陽町
17:10~ 行進 市内
18:10~ コンテスト 刈谷市駅北
19:50~
20:20
全町一斉舞(2回目) 広小路通り
20:25~
20:40
ふれあいタイム 広小路通り
21:40~
22:00
立ち別れ 秋葉社

氏子七町とよばれる7つの町内(銀座、広小路、新栄町、寺横町、東陽町、広小路五組、司町)に加え、市内の企業や地元の団体等も参加(一般万燈)し、広く市内を行進します。

行進の先頭は持ち回りの当番町と決まっていますが、それ以降の順番は毎年抽選で決められるとのことです。

十数基の勇壮な大万燈の他、女性万燈やかわいい子供万燈も多数繰り出します。

途中でコンテストなども開催され、非常にエネルギッシュで華やかな雰囲気で盛り上がります。

そして一般の人でも万燈に触れたり、実際に担がせてもらえる「ふれあいタイム」もあります。


次はコンテストの動画です。日が暮れていくに従い、徐々に万燈の雰囲気が変わっていきます。(3分)


本楽:神に捧げる祭り

17:40~
18:40
神前舞(子供万燈) 秋葉社
18:40~
20:35
神前舞(大万燈) 秋葉社
21:00~
21:10
全町一斉舞 広小路通り
21:30~
22:00
立ち別れ 秋葉社
この日も市内を行進しますが、コースは新楽ほど長くありません。

氏子七町が順次それぞれの万燈の舞いを秋葉社の境内で披露します(神前舞)。

新楽とはうってかわって厳粛な雰囲気に包まれます。

神事ですが、一般の方も境内に入って見学できます。

そして21時からの広小路通りでの全町一斉舞の後、秋葉社で立ち別れ。二日間にわたるお祭りがしめくくられます。


* * * *

以上のように公開されているスケジュールを見ると、両日とも17時ごろから行事をスタートする、夜のお祭りのように思っちゃいますね。実は町内への町曳きはもっと前から始まっています。

数か月かけて少しづつ作り上げたものですから、想いがぎっしり詰まっていることでしょう。

まずは町内へ行って、新作の万燈を披露するんですね。町内によっては午前中から町曳きをするところもあるようです。

都合により日中にしか行けない方でも、お囃子の音を頼りに探せば、この町曳きや町内での盛り上がりを楽しめるかもしれませんね。


なお、このスケジュールは過去の情報に基づくものです。最新の情報は公式HP等でご確認ください。

また、イベントの時刻は進行状況によって変更される可能性もありますのでご注意ください。


開催場所

お祭りの中心である秋葉社を含め、スケジュールでポイントとなっている次の場所を地図で表します。

  • 秋葉社(赤)
  • 東陽町(緑)
  • 広小路通り(黄ライン)
  • コンテスト会場(グレー)
  • 刈谷市駅(青)



アクセス

当日は祭り会場周辺で交通規制が行われ、大変混雑が予想されますので、公共交通機関のご利用をおすすめします。

名鉄三河線の刈谷市駅
お祭りの最寄り駅です。ここから秋葉社までは徒歩5分ととても近いです。

名鉄・JRの刈谷駅
ここから秋葉社までは徒歩で20分くらいかかります。距離にして1.5kmぐらい。

刈谷駅から刈谷市駅までは名鉄三河線で1区間です。

また、例年ですと市内各所から無料シャトルバスが運行されます。運行頻度は1時間に1便程度です。
(詳細は刈谷市観光協会にお問い合わせください)。


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駐車場

最寄りの駐車場としては次の4カ所があります。

  • 市営 御幸駐車場(青)
  • 市営 寺横駐車場(緑)
  • 亀城(きじょう)公園駐車場(赤)
  • 刈谷市役所駐車場(黄)




市営御幸駐車場
住所 刈谷市御幸町1-1
駐車可能台数 70台
料金 1時間ごと100円(最初の1時間は無料)、24時間以内最大400円
秋葉社まで 徒歩7分

市営寺横駐車場
住所 刈谷市寺横町4-3
駐車可能台数 120台
料金 1時間ごと100円(最初の1時間は無料)、24時間以内最大400円
秋葉社まで 徒歩6分

亀城公園駐車場
住所 刈谷市亀城1-1-1
駐車可能台数 約700台
料金 無料
秋葉社まで 徒歩9分

刈谷市役所駐車場
住所 刈谷市東陽町1-1
駐車可能台数 正面駐車場84台、立体駐車場106台、第2駐車場57台
料金 無料
秋葉社まで 徒歩12分

その他、刈谷市駅周辺にも有料駐車場がいくつかありますが、それぞれ規模が小さいので祭り期間中はあまりおすすめしません。

問合せ先

正確なスケジュールや更新経路等の詳細な情報につきましては、お祭りが近づいたころにこれらの公式サイトからリリースされると思います。

お祭りが近づいたらチェックしてみてください。

刈谷万燈保存会
刈谷市観光協会
スマホ片手に散策

宿泊情報

刈谷出張でよくお世話になっている、おすすめのホテルをご紹介します。

宿泊プランはいろいろありますが、ビジネスホテルとして利用できる程度に料金はリーズナブルです。

  • アクセスイン刈谷
  • コンフォートホテル刈谷
  • ドーミーインEXPRESS三河安城



アクセスイン刈谷
電話 0566-26-5522
公式HP http://www.access-inn.jp/
住所 〒448-0026

愛知県刈谷市中山町3-36

アクセス JR・名鉄刈谷駅 北口より徒歩5分
メモ 私のイチオシはこちら。朝食は無料サービスですが種類が豊富で充実しています。お菓子や入浴剤などのバイキングサービスがうれしい。

コンフォートホテル刈谷
電話 0566-62-6511
公式HP https://www.choice-hotels.jp/hotel/kariya/
住所 〒448-0027

愛知県刈谷市相生町1丁目8-1

アクセス JR・名鉄刈谷駅 北口より徒歩2分
メモ 言わずと知れたホテルチェーンです。駅に近くて便利。室内は掃除が行き届いていて清潔感があり、フロント係の対応も好印象でした。

ドーミーインEXPRESS三河安城
電話 0566-71-5489
公式HP https://www.hotespa.net/hotels/mikawaanjo/
住所 〒446-0059

愛知県安城市三河安城本町1-1-3

アクセス JR新幹線三河安城駅 南出口より徒歩1分
メモ なんといってもこのホテルの売りは天然温泉の大浴場です。TV付きのサウナや岩風呂まであり、ビジネスホテル以上の充実感があります。ご家族やグループ向けの和室プランもありますよ。お祭り会場からはやや離れています。


■ こちらから予約できます(別タブでじゃらんのページが開きます)


「アクセスイン刈谷」を見る
「コンフォートホテル刈谷」を見る
「ドーミーインEXPRESS三河安城」を見る


お祭りの見どころ

近くにお住いでもない限り、二日間とも見るのは難しいかと思います。都合やお好みによりいつ行くのが良さそうか検討してみてください。

熱く盛り上がりたい方におすすめ


  • 見どころ:全町一斉舞(2回目)とふれあいタイム
  • 日時:新楽(一日目) 19時50分~20時40分
  • 場所:広小路通り


盛り上がるには、やはり初日新楽の全町一斉舞(二回目)が絶対のおすすめ。日が暮れて万燈の明かりがとっても美しく映えます。

新楽の全町一斉舞の動画です。女性万燈もなかなかかっこいいです!(7分31秒)



さらに、この一斉舞の後には ふれあいタイム があります。

一般人である我々は、このふれあいタイム以外では万燈にふれることはできません。ぜひこの機会に万燈の大きさ、重さを体験したいものです。

腰痛もちの私としては腰痛ベルトを持っていかねば~

祭りの伝統をじっくりと感じたい方におすすめ


  • 見どころ:神前舞
  • 日時:本楽(二日目)18時40分~20時35分
  • 場所:秋葉社


町ごとにお囃子と万燈の舞を順次奉納します。割り当て時間はそれぞれ約15分。

神前の厳粛な雰囲気の中で、各町の大万燈を鑑賞することができます。


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万燈祭の概要

最後になりましたが、刈谷万燈祭の概要についてご紹介しましょう。

歴史

このお祭りには江戸時代中期から230年以上続く歴史があります。

宝暦6年(1756年)に火伏の神を祀る秋葉堂(現:秋葉社)が建立され、その翌年から祭礼が開始。万燈が登場したのは安永7年(1778年)とされています。

日本史的には、杉田玄白らによる解体新書が刊行(1775年)された頃、世界史的には、アメリカで独立戦争(1775~1783年)が勃発していた頃です。

昭和の初期から「万燈祭」と称されるようになり、昭和48年(1973年)より7町体制となって現在に至っています。

万燈

大きなものは高さ約5m、幅約3m、重さ約60kgにもなります。

竹と和紙で作られていますが、照明やバッテリーなども入ってますかからどうしても重くなってしまうのでしょうね。

順次交代するとはいえ、これを一人で担いで踊りまくるのは相当大変でしょう。面積がありますから、風の強い時などは結構あおられたりするみたいです。

毎年5月ごろから、各町ごとに1基の新作万燈を製作します。お祭りには前年に製作した大万燈と合わせて計2基の大万燈が披露されます。

デザインは故事や伝説を題材にし、武者や鬼や動物などをかたどったものが多いです。

遠くからでも近くからでも鑑賞に値する出来栄えで、とにかく力作。これをプロ(職人)ではなくて一般の市民の方が作っているのが驚きです。地域の伝承力のたまものなんでしょうね。

文化財認定など

昭和33年(1958年)には刈谷市の無形民俗文化財として、平成12年(2000年)には愛知県の県指定無形民俗文化材として認定されました。

また、近年では平成29年度ふるさとイベント大賞内閣総理大臣賞を企画運営団体である刈谷万燈保存会が受賞しています。


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さいごに

刈谷と言えば、トヨタ系の企業が集まる産業都市というイメージが強いですが、こんなに伝統があり、しかも熱いお祭りがあったなんて意外でした。

しかも、そうした企業も自分たちの万燈を出して積極的に参加しているんですね。

今年の夏が猛暑となるか冷夏となるかはわかりませんけれど、刈谷にとってこの万燈祭の両日が一年で一番熱い日になることは間違いなさそうです。

今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。。


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