先日、唐突にあるキノコを天ぷらにして食べたくなりました。
で。買い物メモにそのキノコの名前を書こうとしたんですが、名前がわからなかったんです。
キノコ好きの私としては、この状態はいただけません。それで、キノコについていろいろ調べてみました。
いやー、キノコって地味な印象だったんですけど意外に奥が深い食材ですね。ますます好きになりました。
今回は、スーパーで食用として一般的に売られている種類をレビューしたいと思います。独断と偏見で私が好きなランキング順にしてみました。
途中で、私が天ぷらにして食べたかったキノコの正体もわかりますよ・・・(どうでもいいか)
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スーパーで一般的に売られている食用きのこランキング
日本には、6000種を超えるキノコがあり、その内の200種が食用といわれています。キノコって本当に種類が豊富ですね。でも、とりあえず以下の7種類を押さえておけば、日常的なキノコ料理はバッチリでしょう!
- しいたけ
- エリンギ
- まいたけ
- えのき
- しめじ
- なめこ
- きくらげ
それぞれ、スーパーで手ごろなお値段で買えるものです。
マツタケみたいな高級品は殿堂入りってことでランク外。ていうかここ何年も食べていない・・・
これら7種類について、以下にレビューしていきます。
それぞれのキノコを使った料理を挙げていますが、これもまたまったく私の好みです。ご了承くださいませ。
しいたけ
いわずと知れた、キノコの「顔」です。生しいたけと干ししいたけがあります。生しいたけは肉厚のものが好まれますね。干ししいたけは水でもどして鍋物にもつかわれますが、出汁(「でじる」じゃない、「だし」と読みます)をとるためにも使われます。
しいたけを買ってきたら、ざるの上で30分から1時間、天日干ししてから使うとよいそうですよ。ちょっと手間ですが、こうするとビタミンDの量が格段に増えると言われています。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けますので、骨粗鬆症の予防などに役立つ栄養素です。
天日干しされた干ししいたけはすでにこの過程が済んでいる状態ですのでビタミンDが豊富な食材と言えます。温風干しされたものは、まだビタミンDが増える余地が残っていますので、天日干しの効果があるそうです。
さらにしいたけにはエリタデニン(D-Eritadenine)という栄養素が含まれます。生しいたけにも干ししいたけにも多く含まれます。血中の悪玉コレステロール(LDL)を下げ、善玉コレステロール(HDL)を高め、総コレステロール量を下げる働きがあります。血圧が気になる方におすすめです。
一般に干ししいたけは水で戻してから使いますね。ビタミンDやエリタデニンなどの栄養素は水によく溶けますので、この水を利用しない手はありません。無駄なく調理に利用しましょう。
この水は良い出汁になります。しいたけの旨味成分はグアニル酸系のものです。野菜や昆布に含まれるグルタミン酸系の旨味成分と合わせるとさらに旨味がひきたちます。
しいたけの栄養とヘルシー効果については以下の別記事でもっと詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
しいたけを使った料理
キノコの「顔」だけあって、あらゆる料理に使えます。出汁をとって味噌汁。すき焼き、鍋物には必ずいれます。そして細かく刻んで餃子にも使います。私の一番のおすすめは、バーベキューなどで、肉厚の「どんこ」というしいたけを焼いて食べること。しょうゆまたは塩を落として頂きますと、もう最高です。
エリンギ
きのことは思えないサックリした食感が魅力ですね。アワビに似ていることから「白アワビ茸」とも呼ばれます。でも正式名称のエリンギって、ちょっと他のキノコとネーミングの雰囲気が違うと思いませんか?
もともと日本に自生していたものではなく、外来種だからです。
イタリアやフランスを中心としたヨーロッパ原産のキノコで、日本に自生しているものはありません。私たちがふだん食べているものは全て栽培されたものです。
小さい頃はなかったような気がします。調べてみると、1993年に愛知県林業センターで人工栽培が始められたとのこと。まだ20年そこそこしか経っていないんですね。
「エリンギ」は、Pleurotus eryngii という学名から来ているそうです。だからカタカナ表記なんですね。
栄養素としてビタミンB類、ビタミンDが豊富です。またカリウムが豊富で高血圧予防、むくみの解消に良いと言われています。
エリンギを使った料理
パスタやソテーといった洋風なものから、炊き込みご飯といった和風なものまで幅広く使えます。私も食感がとても大好きなキノコです。まいたけ
踊るほどにうまいということで「舞茸」というという話もあるくらい、おいしいキノコですね。見た目も踊っているように見える気がします。まいたけを使った料理
鍋物や炊き込みご飯にもよく合います。しかし何といっても天ぷらがいいですね!もうお分かりと思いますが、冒頭でご紹介した、私が名前を知らなかったキノコとはこのまいたけのことです。
えのき
「えのきたけ」とも呼ばれます。白く細長い形が特徴的ですが、これはモヤシのように光をほとんど当てずに栽培しているためです。その白くひょろっとした外観から、あまり栄養価などは期待できそうもない印象がありますが、少し前に「えのき氷」がブームになりましたね。ダイエット効果、美容効果、健康にもよいということでテレビなどでも結構話題になりました。
えのきにはもともとそうした有効成分を多く含んでいますが、氷にすることで、さらに効果がアップするようです。
えのきを使った料理
本当になんにでも使えるので、定番きのことしていつも我が家の冷蔵庫に入っています。鍋物以外にハンバーグ等の肉料理の付け合わせが多いかな。
油を吸収しやすいので、ダイエットを意識するなら、ソテーするよりは焼いたり鍋にいれるのが良いんじゃないでしょうか。
しめじ
しめじにもいろいろ種類があります。手ごろな値段でスーパーに並んでいるのは「ぶなしめじ」、希少でややお高いのが「ほんしめじ」です。「香りまつたけ、味しめじ」というフレーズに出てくるのは「ほんしめじ」のことです。ほんしめじは従来は栽培ができず、高級きのこでしたが、菌床栽培品が2004年ごろから市場に出るようになりました。
しめじを使った料理
これも本当に幅広く使える便利なキノコです。中でもやはりソテー、パスタがいいかな。特に手作りベーコンとの相性は抜群です。
なめこ
最近、なめこのキャラクターが登場するアニメがはやっているみたいですね。おかげでネットでまともな情報を検索しにくくなってます(ww)キノコって、水で洗わない方が良いといわれています。まあ、それでも洗う/洗わないで諸説あるんですが、なめこに関しては、一般に洗った方がよさそうです。
なめこはあのちょっと酸っぱい系のぬめりが特徴的です。普通に流通しているものですと、この酸っぱさの原因は乳酸菌が繁殖したためであることが多く(要するに古くなって想定外の菌が繁殖しているということ)、その場合は洗った方が良いと言われています。
ただ、新鮮なものですとその心配はないので、風味や旨味を損なわないよう、洗わないということもあるそうです。そのあたり、袋に調理法として注意書きがあればそれに従うのが良いでしょう。
なめこを使った料理
やっぱりなめこは味噌汁が一番です。ざるに入れてさっと流水で流す程度に洗って味噌汁の中にいれます。沸騰させると風味が落ちてしまいますから火加減に気を付けて。あと、小ぶりのものは冷ややっことも相性ばっちりですね。
きくらげ
中華料理や、とんこつラーメンの具材としておなじみですね。はずかしながら、海に住んでるクラゲかと思ってました。きくらげがキノコの一種だと知ったのは結構いい年になってからです。
従来からスーパーで流通しているのはだいたいが乾燥きくらげで、殆ど輸入に頼っていました。
しかし近年、国内での栽培が急速に増えています。スーパーでも「生きくらげ」として購入できるようになりました。
保存性は乾燥品の方がよいのですが、今、この生きくらげも人気がでてきています。生の方が食感的にはプリプリ感があり、肉厚なところが好まれているようです。
キクラゲを使った料理
あんまり我が家では使うことはありませんが・・・卵との炒め物なんて良いですね。ごはんの上に載せてあんをかければほぼ天津飯。
とんこつラーメン店で具材が自由に載せられるところがあるんですけど、きくらげはたっぷり入れてます。
スーパーの優等生であるきのこ
きのこはスーパーの商品としてとっても優等生です。なぜかというと、- 通年で生産が安定している
- 値段が安定している。
- 販売の手間があまりかからない
これ、人工栽培なればこそなんですね。
キノコの他、もやし、カイワレ大根なども工場で環境を管理して生産されていますので、天候に左右されません。年間を通じて生産量が安定し、値段も安定しています。袋詰めも生産者側で済んでて、お店では余計な手間がかかりません。
鍋物で消費量が増える季節になればそれに応じて生産量を調整することも可能です。
スーパーとしては利益を計画しやすい食材と言えます。天候不順等で野菜等の値段が高い時、お買い得感を出すことができる大変都合の良い商品なんですね。
安く安定して入手できることは、スーパーにとってだけでなく、我々庶民の家計にとっても大変うれしいですし、しかも栄養が豊富でうまいときてる。全くよくできた優等生の食材だと思います。
値段を調べてみました
あるスーパーでキノコたちの販売価格を調べてみました。ほんの一例ですがお買い物の参考になさってみてください。100gに換算した値段も載せました。それぞれでお料理に使う分量が違うと思いますので、正しい比較になるかわかりませんけど。
えのきの安さが目立ちますね。一方で生しいたけとまいたけがちょっぴり高級感を醸し出しています。
個人的には、エリンギも意外に安いなというのが一番印象的でした。好きなきのこなのでもっと使っていきたいなと思います。
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おわりに
今回は、スーパーで気軽に手に入る種類の食用キノコを調べてみました。- しいたけ
- エリンギ
- まいたけ
- えのき
- しめじ
- なめこ
- きくらげ
とりあえず、この7つを押さえておけば日常的なキノコ料理は大丈夫だと思います。
そしてキノコの優秀さもみてきました。
- 一年を通じて購入できる(秋だけじゃないよ)
- 干すことで長期保存が可能
- 価格が安定している
- いろんな料理に使うことができる
- 栄養が豊富でダイエット・ヘルシー指向
- おいしい
漫然とキノコと言えば旬は秋と思ってましたが、全然違ってました。そういえばキノコって一年中食べてますね。干しキノコもありますし。
なんといっても栽培技術の進歩のおかげです。まつたけの栽培もいろいろ試されていますが、いまのところ成功していないようです。つまり天然ものしかないので、高価だし旬があるのですね。
なんとか生きている間にまつたけの栽培法も開発され、あの香りが気軽に楽しめるようになるのを期待してます。
今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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色々ありますね。ある程度ならわかります。スーパーでみてますので。ただワンパターンになりがちです。レシピを紹介してもらい合点してます。
森田さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうですね。ひとことで「キノコ」と言ってもいろいろですね。
私もスーパーではよく見ていましたが、名前と姿が結びついていませんでした。今回いろいろ調べてみて、キノコたちのポテンシャルの高さにあらためて気づいた次第です。