ママチャリで自転車通勤を始めたいんだけど。。。
という人へ実のあるコメントをしようと、先日、いつもの自転車通勤コースを試しにママチャリで走ってみました(関連記事:ママチャリ通勤、10kmは遠かった。お尻が痛い!太ももと腕がきつい)。
乗車ポジションや視点の位置などがもちろん違っていましたが、その外に印象的だったのは、バックミラー、トゥークリップが無いことの違和感、心元なさでした。
街中を走っている自転車でこれらが装備されていることはたぶんそんなには多くはないような気がしますが、今回これらが無い自転車に乗ってみることで、私にとって無くてはならないものであるとあらためて気づかされました。
このうち、今回は バックミラー について取り上げたいと思います。
後付バックミラーとして、さまざまなタイプのものが市販されています。自転車につけるものはもちろん、ヘルメットあるいは腕に付けるものもあります。
自転車の種類や走り方、外観的な好みなどもいろいろあるでしょうから一概にどれがベストとは言えません。
そんな数多の製品の中から、壊れてもしつこく同じものを買い続けている、私のバックミラーのご紹介から。。。
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私のお気に入りのバックミラー
私の場合はアイキャッチ画像にあるように、グリップエンドに装着するタイプで、少しのアームが付いているバックミラー(BUSCH&MULLER製CYCLESTAR 901/3)を使っています。走行時、グリップの端っこに手のひらを置いてバーエンドバーを握るポジションをとることが多いのですが、同じくグリップに装着するのでもアームが付いていないタイプ(901/2)ですと、持ち手と干渉してしまい具合がよくありません。
アームが付いているタイプでも多少邪魔にはなりますが、アーム部分を指の間に挟むことで逆にホールド感がアップする感じです。
ミラーの大きさは特に大きくはないと思います。大きいほうが見やすいですが、あまり大きすぎても邪魔になるもの。
901/3の場合、アームによってミラーが少し外側に位置することで体が邪魔になることも最小限となり、必要な後方視界は確保できてると思います。ここが一番気に入っている点ですね。
タイヤ交換などのメンテナンスのために車体をひっくり返す際には、多関節のアーム部分を邪魔にならない方向に曲げられるので、特に問題ありません。
取り外そうと思えば六角レンチ1本あれば簡単にできます。
欠点としては、アームが飛び出ているためか、ミラーを取り付けた方向にコケると壊れやすいことですかね。2度ほど走行中に派手にこけたことがあって、2回とも壊れました。
別のバックミラーでも同じように壊れていたかもしれませんけどねぇ。
現在使用しているのは3代目となります。気に入っているものなので、浮気せず、同じものを使い続けています。
バックミラーの必要性を感じるとき
路肩の駐車車両を避けるとき
自転車は車道の左寄りを走行するのが基本。しかし車道の左寄りを走っていると、どうしても駐車車両があって、それを避けることが不可欠となります。
ある程度スピードを出していると、駐車車両がある度にいちいち止まって後ろを確認するなんてのはやってられません。流れの中で右に進路変更することになります。
当然、後ろから車が走ってくる可能性がありますので、走行しながら右後方を確認しなければなりません。
後方を確認しないで進路変更をする(右にふくらむ)ことは博打をうつようなものです。非常に危険ですからやってはいけません。
そんな時、バックミラーがなければ後ろを振り返る必要がありますが、そうなると・・・
ダンシングするほどではないししても、上り坂ではどうしてもハンドルをひきつける必要があります。そんな中で後ろを振り返る余裕はあまりないこともありますし、バランスを崩しやすくなります。
すると坂道では停車して後ろを振り返らなければならないこともあるでしょう。そして上り坂をよろよろと走り始めないといけません。
いろいろなリスクを伴う後方確認が1度で済むのならまだ良いのですが、車が接近していたら、良いタイミングを見つけるまで何度も繰り返さないといけません。
こうしたことがバックミラーを装備することでだいぶ楽になります。明らかに進路変更が難しいタイミングだというのはミラーをチラ見するだけでも大体把握できますから、実際に自分の目で後方確認するとしてもここぞというタイミングだけでよくなります。
ちょくちょく後方にも注意をはらいたい!
バックミラーがないと、自分が右側に進路変更する必要が生じたときしか後方確認しないと思うのですが、バックミラーがあれば、ずっと直進しているときでもちょくちょく後方のことを確認することが容易になります。
たとえば、自転車専レーンを走行中に自分より高速走行するロードレーサーが追い抜きをかけてくることがあります。たいてい上級者の方なのでそれなりに車間を空けてきれいに抜き去ってくれるのですが、それでも突然だとびっくりしますし、こちらが路上の障害物を避けようと咄嗟に右に少しふくむようなことがあれば結構危ない状況にもなりかねません。
また、交差点近くで後方から来た車が左折車でしかも巻き込み確認をせず直前でもかぶせてくるようなDQNだった場合、非常に危ない思いをすることがあります。
ちょくちょく後方を確認する習慣をつけておけば、こういった危険要素を少しでも回避することができます。
バックミラーがあっても気をつけたい点
逆に、後方確認がミラーでできてしまうので、それだけで安心して急に進路変更してしまいがちです。私も余裕がないとちょいちょいやってしまうのですが、やはりバックミラーだけに頼りすぎないことも重要です。ミラーの視野にはいらない思いがけない位置に車がいてびっくりすることもあります。また、自分と同じ車線の後方がクリアでも、右隣の車線からこちらの車線に車線変更しようとしている車がいるかもしれません。
ミラーで見える範囲だけで判断せず、最終的には自分の目で後方確認しましょう。
そして自分自身は確認できているからと、急に進路変更すれば周囲のドライバーをびっくりさせることになります。とにかく、周囲の運転者をびっくりさせるような乗り方は慎まないといけません。
進路変更する意思を伝えるには手信号で合図をするのが一番確実です。それが難しい場合は進路変更する前に後ろを振り返るという仕草でも、その意思を伝えることができるでしょう。
周囲のドライバーとコミュニケーションをとって安全に走行するようにしましょう。
終わりに
今回、バックミラーの無い自転車に乗ってみて、あらためて自分がバックミラーを頼りにしているんだなということを気づかされました。
カッコ悪いと言う人もいますが、もし何十万円もするロードバイクを買ったとしても、バックミラーは必ず付けたいと思います。正直、バックミラーの無い自転車は怖くて乗りたくないです。
悪いことは言いいませんから、命が惜しければバックミラーを付けることをおすすめします。
車やオートバイ以上に他車両と速度差がある自転車にとって、車道を走る以上はバックミラーは絶対に必要な装備だと思うのですが、義務化される気配は今のところありませんね・・・止まって後ろを確認しなさい、ということなんでしょうか。
いずれにしろ、バックミラーがあってもそれだけに頼るのはかえって危険です。あくまでも補助として、最終的には自分の目で確認するようにしましょう。
今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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