初めての出張だと、旅先でモノが無くて困りはしないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。
私も経験がありますが、心配からあれもこれもとカバンに詰めてしまいがち。
ネットで「出張 持ち物 リスト」などとググると、必携リスト的なものが紹介されてたりしますよね。
でも、そういったリストに紹介されたものを全部持っていこうとすると、結構な持ち物になりかねません。
出張は電車等の公共交通機関を利用するのが基本と思います。宅配で送らない限りは荷物は自分が持ち運ぶことになりますから、合理的に必要最小限にまとめたいものです。
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私はここ数年、多い時で月に2~3回ぐらいのペースで国内の出張をしています。勤務地の千葉から、行先は名古屋、大阪地方が多いです。打ち合わせ程度であれば日帰りとなる距離ですが、早朝から取り掛かる作業のための出張が多いので、前泊する場合がほとんどです。
何度か出張するにつれ、自分なりに手荷物を合理的にブラッシュアップしてきました。
基本的に、身の回りのものは普段使いのビジネスバッグに収めて出張に出掛けます。
今回は、出張の持ち物を身軽にまとめるポイントを、以下のように分類して詳しく見ていこうと思います。
- 身の周りの荷物は普段使いのビジネスバッグ1つに
- 余計な出費はしない
- 宿泊先で快適に
- ウッカリ忘れだけは防ぎたい
当たり前のことばかりかもしれませんけど、出張ビギナーのあなたに、何か参考になるようなことがあれば幸いです。
まずは、前提条件として、私の出張パターン のご紹介をしておきますね。
私の出張パターン
出張パターンとしては次のような感じです。似たような出張をされる方も多いんじゃないでしょうか。
会社の宿泊規定では、原則「素泊まり」ということになってます。別途日当が支給されますので、外食等はその範囲内で補助されている、というわけです。
ただ、ビジネスホテルによっては、「朝食無料」となっているところがあります。実際、食事のコストは宿泊費に含まれているのでしょうが、建前として明細書に朝食費用として表れないので、会社ルールに的にも問題なく朝食が食べられるので重宝しています。
普段の持ち物に対し出張時に追加するもの
最初に結論から申し上げますと、普段持ち歩いている荷物に対して、 出張だからと特別に追加するものと言えば、- 着替え(パンツ1枚)
- 洗濯グッズ(洗剤、ヒモ、防水袋)
- ヒゲ剃り
- PC充電器
だけ、というのが実際のところです(出張業務上必要なもの以外で)。
さらに下側の3アイテムも不要(コインランドリーを使う、ホテル備品のヒゲ剃りを使う、PC充電器を普段から持ち歩く、として)ということもアリかとは思いますが、メリデメ考慮して上記のようにしています。
では次から、このようにしているポイントについてご紹介していきますね!
1.身の周りの荷物は普段使いのビジネスバッグ1つに
まあ、言わずもがななんですが、荷物をコンパクトにするってことです。よく、カバン屋さんの店頭で1~2泊の出張用はこれ!みたいにして小型のスーツケース(キャリーバッグ)が売られてますね。
確かに便利だと思いますけど、でもこれで満員電車には乗りたくないです・・・
休日の旅行だったら、あれもこれもとスーツケースやキャリーバッグに詰め込んでも良いのですが、出張となると大抵は平日だし、行先は観光地ではなくビジネスの場です。満員電車に乗る状況も考えられます。
私の出張の場合は、訪問先は割と社員さんが多い会社であることが多いです。定時でこちらの作業が終わって帰ろうとする時間帯は、同じくそこの社員さんがどっと帰宅するタイミングでもあるわけで、つり革がつかめないほどのラッシュ状態になってしまうことが多々あるんです。
そんなこともあり、自分の手荷物は、キャパの上限を普段遣いのビジネスバッグ1つに収めるようにしています。
また、この 「普段使い」ということも結構重要なポイントです。
まず、出張だからと、違うカバンを使うのは、載せ替えが面倒。
それから、日常的に持ち歩いているものと、出張時に必要なものが、結構共通していて、基本的に、普段持ち歩いているもので出張時に必要でないものは無いです。なので、出張時に若干の物を追加する方がてっとり早いんです。
私の普段使い-3-wayバッグ
>> サンワダイレクトの3-WAYビジネスバッグをAmazonで見る普段、このような3-wayタイプのビジネスバッグを使っています。
自転車通勤の時はリュック形態にして背中に背負えるし、歩きの時は中の物を取り出しやすいように、基本的にショルダーバッグ形態で使用します。
通常のショルダーバッグ形態では本体はお尻側で、「腰に乗せる」ようにしますが、電車が混んでいるときはクルっと回してお腹の前にもってきます。可能であれば、棚に乗せます。
手荷物が膨張した場合にも備える
最小限に、とはいえ、思いがけず荷物が増えてしまった場合の備えも必要ですね。緊急避難のエクストラバッグとして、常に レジ袋 を携帯しています。
きれいにたためば極めてコンパクトになるし、特にホームセンターでもらえるものは結構大きめで丈夫なので重宝しています。
以前は風呂敷を持ち歩いていたのですが、包む時にスペースが必要になるのがイマイチなんですね。その点、レジ袋の方がさっと取り出して物を放り込むだけでよいのでお手軽です。
日常的なスーパーの買い物でも、エコバッグとしてこのレジ袋を使っています。イオンでビバホームのレジ袋を出しても全く気にしないので。
2.余計な出費はしない
荷物を少なく、という趣旨でよく言われるのが、「どこでも手に入るものは現地で買えば良い」というもの。応急的な対処としては賛成ですが、頻繁になると話は別です。パンツ一枚にしろ、出張のたびに毎回コンビニで買うというのはナシですよ。タンスがパンツだらけになっちゃいます・・・
荷物はできるだけ減らしたいですけど、その場しのぎの余計な出費も避けたいもの。毎度必要になると判っているものは計画的に「必携リスト」に含めるべし、と思います。
私の場合は、それが次の「最低限の着替え」と「洗濯グッズ」です。
最低限の着替え
着替えの衣類は最小限としますので、基本、宿で洗濯をします。ホテルに備え付けのパジャマや寝間着に着替えたら、その日に着ていたもの(ワイシャツ、Tシャツ、パンツ、靴下、ハンカチ)を洗って、次の日の朝までに乾かすのがルーティンです。具体的には、最低限の着替えというのは、パンツ1枚です。寝間着に着替えたときにパンツだけは穿くので。
それも要らない!解放がいい!という方であればこれも無しで良いと思いますが、万が一、火事などで緊急避難しなければならなくなった時、パンツぐらい穿いてないとスースーして不安かと。
洗濯グッズ
ホテル内にはコインランドリーの設備があることも多いので、それを利用すればいい、と思われる方も多いでしょう。しかし大抵数百円かかりますし、上記程度の少量のモノを洗濯機で洗うのももったいない。。。ので、部屋で洗うことにしています。(洗濯機が無料!という有難いホテルでは利用させてもらいます)
そこで必要になる洗濯グッズとは、以下の三点セット。
洗剤
代わりに浴室にあるボディソープを使うのもアリですが、泡切れが悪いのですすぎがやっかい。やはり洗濯用洗剤が良いので、手間ですが小瓶に詰めて持っていきます。
柔軟剤の方は、備え付けのコンディショナーでも代用できます。
ヒモ
そう、物干し用のナイロンのヒモです。新聞しばったりするやつ。コンパクトなものなので、長めに持って行ってます。二重に使ったり、長いスパンで張る必要があったりしますので。
ただしヒモに干す前に、絞った洗濯物をバスタオルに包んで余分な水分を移しとることがミソです。こうすることで乾くまでの時間をだいぶ短縮できます。
ランドリーバッグ
防水性のある、丈夫な袋で、着替えを含めて、洗濯グッズや出張用品をひとまとめにする袋でもあります。そしてこれが 洗濯機の代わり になります。
洗う時、この中に、衣類と、それが浸るぐらいのぬるま湯と洗剤を入れ、しばらくこれをダンベル代わりにエクササイズするだけで洗濯ができてしまいます。
ウオッシュバッグという、内側に凸凹がついたごっつい専用の袋もありますが、とりあえず、厚手の生地でできていて、防水性が優れたものであれば十分だと思います。
以前に、大き目のジップロック袋で試したことがあるのですが、洗濯中に何かの角にひっかけて穴が開いてしまい、大変な目にあったことがあります。それからは、以下のような防水バッグを使うようにしています。
>> 防水バッグをAmazonで見る
いろいろなサイズが選べますが、一人旅なら5リットルで十分と思います。
3.宿泊先で快適に
ケチケチ出張ではありますが、ホテルでは快適に過ごしたいものです。まずは翌日の仕事の準備を快適に。
テレビのPCモニタ化
ホテルでは、次の日の仕事の準備をすることもあるんですが、長旅で疲れてたりすると、ノートパソコンの小さな画面を見るのはつらいもの。そんな時、大画面テレビは強い味方です。最近のホテルではパソコンとのインタフェースを持っていないテレビを探す方が難しいくらいですし、画面も大きいものが多いですからね。
さすがに解像度や細かい文字のクッキリ感はPC専用モニターにはかないませんが、画面が大きくなるだけでもだいぶ作業が楽になります。
テレビをノートPCのモニターとして使用するために、モニターケーブル(HDMIケーブルとD-SUBのRGBケーブル)を持っていきます。というか、常に持ち歩いている私のマストアイテムです。
ただし、場所によってはテレビが「ホテルモード」になっている場合があり、外部入力が自由に使えないこともありますけどね。
ガラステーブル対策
たまにあるんですよ。ガラステーブルっぽくて、光学マウスがうまく使えないテーブルが。こんな時は、何かシート状のもの(パウチされた避難経路の案内図とか)をテーブルに貼ればOK。そのために、養生テープやビニールテープの切れ端をパソコンに貼ってます。
(このテープ、これ以外にも何かと役立ちますよ。食べかけのポテチの袋を閉じる時とか)。
旅のお供/本や動画はスマホで
紙の本には独特の魅力があって大好きなのですが、出張時は荷物を減らすため、スマホで電子書籍を読むようにしています。
こんな時、Amazonプライム がおすすめです。
動画と電子書籍(Kindle)と音楽の三種類のコンテンツをサブスクリプションで利用できます。定額の月500円だけで楽しめる範囲でもかなり充実しています。ネット通販の送料無料特典もメリット大なので、私も加入しています。
もちろん、「これが読みたい(見たい・聴きたい)」とピンポイントで求めてしまうと、さすがにラインナップに限界を感じますが、移動中や宿泊先での暇つぶしとして、「何か面白いものないかな」というつもりでピックアップするなら全く不満は感じません。
動画もスマホにダウンロードしておくことが可能ですから、あらかじめ自宅などのWi-Fi環境下で取り込んでおけば、通信速度や通信容量の上限などを気にせず、旅先で鑑賞することもできます(ただし、利用規約上、PCへのダウンロードは不可です)。
4.ウッカリ忘れだけは防ぎたい
私の場合、出張の際に意外に忘れがちだったり、忘れると致命的なので特に注意しているのが、以下の5つのアイテムです。社員証
会社からそののまま出張に出かける場合には、まず忘れることはありませんが、家から直行する場合にたまに忘れることがあったりします。そんな馬鹿な、と思われるかもしれませんが、私的には盲点となるアイテムなんです。社員証にはRFタグが付いており、会社では入口のカードゲートにかざさないと入室できません。このため「会社への入構時に必要なもの」という認識が強く、その反動で社外に行くときに、つい必要ないと思っちゃうんですよね。
しかし、訪問先の会社によっては入構時に写真入りのIDの提示を求められることがありますので、出張時のマストアイテムです。
PC充電器
要するにノートパソコンのACアダプターです。日頃の持ち物を減らそうと、会社と自宅にそれぞれ置いてあって、普段は持ち歩いていません。なので出張時に忘れる可能性があります。スマホの充電器ならホテル等で貸してもらえますけど、PCの充電器は機種ごとに違うので、旅先で借りることはまず無理。
実際、今までに何度か忘れたことがあります。たまたま同行者がいる場合は貸してもらえました(会社で貸与されるPCは全員同じ機種なので)が、一人の時は PC使用に制約ができて、仕事上の致命的なピンチになる ので、本当に要注意です。
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ヒゲ剃り
ヒゲ剃りくらい、いまどきはどこのホテルでもアメニティグッズとして提供されています・・・でも大抵は一枚刃のT字型で、私は肌が弱いせいか、使うと必ず血を見ます。なので、いつも使っている電気シェーバーを持っていくのですが、PC充電器と同じく、普段使いのもので、持ち運んでいないもの、というカテゴリの物なので、意外に忘れやすいんですよ。
洗濯セットなどは出張グッズとしてまとめてあるので、忘れずに持ち出すのですが、ヒゲ剃りは日常的に洗面所に置いてあるので、置いてけぼりをくらいやすいようです。
クリアファイル
これも出張の時には忘れずに持っていきたいものです。何に使うかというと、領収書等を保管するために使います。宿泊費の領収書、タクシーの領収書、新幹線の半券など、ばらばらにしまっておかないでまとめておきます。
小さなものは財布の中に入れておくのでも良いのですが、宿泊費の領収書はA4用紙サイズということもあるので、クリアファイルにまとめることにしています。
仕事で使うもの
当然ですが、出張に必要な文書などの資料や、商品サンプルなどの荷物は、事前にしっかりと準備して、忘れ物がないようにしましょう。チームで事前に出張について打ち合わせする機会があれば、「持ち物」についても複数メンバーの視点でレビューするのが良いでしょう。
おわりに
出張の手荷物に対する自分なりのポイントをご紹介しました。今回は、財布とかスマホとかスマホ充電器とか、普段持ち歩いているであろうモノについては割愛させていただきました。実際のところ、「出張時の持ち物リスト」って言っても、日常的に持ち運んでいるものがほとんどだったりするんですよね。
冒頭に述べましたように、私の場合、 出張だからと特別に追加するものと言えば、
- 着替え(パンツ1枚)
- 洗濯グッズ(洗剤、ヒモ、防水袋)
- ヒゲ剃り
- PC充電器
だけ、です(仕事で必要なもの以外で)。
手荷物はできるだけ身軽にして、出張に出かけることも楽しみましょ~
今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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