シロアリ怖い 家の玄関のわきに、いつか捨てようと思っていたツーバイフォーの端材をしばらく放置しておりました。

昨年の6月ごろ、それをひっくり返してみたところ、

大量のシロアリが
ぞわぞわぞわぞわぞわぞわ・・・

その数、何千、何万か。実際に動いているシロアリを見るのは初めてで、一瞬、息が止まりました。

築十数年の一戸建てですが、とうとう我が家にもシロアリがやってきたようです。


実は、自宅を建てる際にはシロアリについてもいろいろ調べておりまして、そうした中で、自分自身でも対策ができる余地があるという知見はもってたんです。まあ、耳学問ですが。

それで今回、このシロアリ対策を自分でやってみました。幸いにも、自宅への実質的な被害はなく(おそらくですが)、結果として駆除は成功したようです。


この記事では、シロアリを発見した時の「注意事項」と、「DIY駆除体験記」をご紹介したいと思います!!


なお、今回の例では駆除に成功したと思われますが、同じ方法で100%うまくいくとは限りませんし、当然保証もできません。本記事を参考にされる場合は、自己責任でお願いいたします。

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シロアリを発見した時の4つの注意事項

シロアリ対策を自分で行うことに際し、特に意識した注意事項は次の4点です。

  1. 被害状況の確認は非常に重要
  2. 刺激しない
  3. 安易に殺虫剤を使わない
  4. DIYにこだわらない

1. 被害状況の確認は非常に重要

シロアリ対策は初動が重要です。最初の対応を誤ると、かえって被害が拡散することにもなりかねません。

まずは被害状況を確認することが非常に重要です。

シロアリを発見した被害箇所から、周囲につながる蟻道がないかを確認します。それから、住宅の床下にもぐってのチェック。

特に イエシロアリ という種類は地中にコロニーを形成して、床下から住宅の上部へと被害を広げます。

■ イエシロアリ
九州、四国、西日本の沿岸部に分布するとされる、日本国内で見られる代表的なシロアリ種のひとつ。

シロアリの蟻道とは、外界と接しないでシロアリが移動ができるよう、土でつくられたトンネルのようなものです。地下にコロニーがあって、そこから家にシロアリ被害が広がっていたりする場合には、基礎部分のコンクリート部分にこうした蟻道が見られます。
蟻道
蟻道の例(今回のケースではありません)

ということで、まずはシロアリを発見した場所の周囲、そして床下を重点的に、家全体をできる限りチェックすることが重要です。


また、ヤマトシロアリ など、地中に巣は作らず、加害個所に直接住み着く種類のシロアリもいます。なので、地面からの蟻道がないからといって安心はできません。

■ ヤマトシロアリ
これも日本国内で見られる代表的なシロアリ種のひとつ。

2. 刺激しない

シロアリは非常に敏感で警戒心が強い生き物です。

刺激を与えすぎると四方に逃げ出してしまい、さらに被害範囲を広げることになりかねません。

シロアリを見つけると最初ビビりますよね。だからといて過剰反応して必要以上に刺激しないこと。そっと優しく(?)退治することが肝要です。

3. 安易に殺虫剤を使わない

上と同様なことなんですが、ビビると安易に殺虫剤を使ってしまいがち。しかし、この行為にもその後の対策がこじれるリスクが潜んでいます。

殺虫剤によって目に見える範囲のものは退治できるかもしれませんが、シロアリの全体像はそれだけじゃありません。シロアリは殺虫剤の届かないところに逃げ、痕跡が見つからないところに被害が拡散してしまう可能性が高くなってしまいます。それに殺虫剤の成分はじきに薄れてしまいますので、同じところにまた出てくる可能性もあります。

床下でバルサンをたくのも同様にNGです。ちょっとやそっとの煙では届かないところはいくらでもありますからね。木材や蟻道の中とか。かといって沢山バルサンすると、人体にも毒ですし、煙で消防署に通報されて大騒ぎになってしまいますよ。


また、シロアリは春から初夏にかけて、羽蟻という形態で大量に飛び立し、コロニーを分けるような行動をとります。種の保存のためなんでしょうね。

羽蟻
ですので、家の近く、ましてや家の中で大量の羽蟻を見つけた場合も注意が必要です。そんなときも、つい殺虫剤で退治したくなっちゃうと思いますが、飛んで逃げてしまうのでやはり羽蟻に対しても刺激を与えるのはよろしくありません。

では具体的にどうするか。羽蟻として飛来した直後であれば、コロニーを形成する前なので、掃除機で吸い取ってしまうのがよいそうです。できるだけ刺激を与えずに。羽蟻も弱い生き物なので、吸い込んだ後、次の日にはもうお亡くなりになります。そしたら掃除機からポイします。

これからコロニーより飛び立とうとする側の羽蟻だとすると・・既に家の中に結構なコロニーを形成済みの可能性があり、やばいですね。

4. DIYに固執しない

今回の記事はDIYでの駆除をご紹介するものなのですが、もちろんそれがベストではない場合もあります。

シロアリを発見した段階で、もし被害が住宅の広い範囲に及んでいたなら、DIYだとかそんな悠長なことは言ってられません。ともかくプロに相談することをおすすめします。


シロアリ駆除対策には、いろんな方法があります。

DIYに向くのは、今回ご紹介する「ベイト工法」という方法です。安全性が高く、簡単に実施できる方法ですが、一方で即効性が低いという弱点もあります

被害が深刻で一刻の猶予もないということであれば、即効性の高い殺虫剤の広範囲散布も視野に入れなければならないかもしれません。こうなると対象範囲が広い上、施工上の専門性や危険性も高くなりますから、素人では困難です。

少しでも不安がある場合も同様です。ヘタにDIYにこだわることなく、早い段階からプロに相談することをお勧めします。確かに費用はそれなりにかかりますが、被害が家全体に広がったらもっと大変なことになりかねません。

自分でできるDIY向き「ベイト工法」とは

ベイト工法とは、簡単に言うとゴキブリ駆除の「コンバット」みたいなもの。ベイト剤という遅効性(ゆっくり効く)の薬剤を使い、集団ごと根絶やしにできる効果が期待できるシロアリ駆除方法です。

薬剤の種類

使用される薬剤は脱皮阻害剤(昆虫成長制御剤、IGRとも言われる)といい、脱皮をする昆虫だけに効くもので、人やペット、植物にとって安全性が高いものとされています。また、臭いもありません。

これを食べた昆虫は、成虫になることができません。成長できない幼虫が死んでしまうので、集団として死滅に追い込まれます。逆に既に成虫の個体には影響が少なくてすぐに死なないのですが、そのためせっせと薬剤をコロニーの中に運び込んでくれるのです。

今回使用した シロアリハンター では、有効成分として ビストリフルロン という脱皮阻害剤が使用されています。

この手の薬剤は効き目が長く続くことも特長で、シロアリハンターの有効期間は2年間となっています。設置しておくだけで、その期間はシロアリ被害を予防する効果が期待されます。

ただし放置で良いわけではありません。時々チェックをして、ヒットしていたら適切な対処をすることが重要ですよ。

おびき寄せるしくみ

シロアリハンターのケースの中には、薬剤がしみこんだ紙材と、シロアリが好む松材が入っています。

好むと言っても遠くにいるシロアリを誘引するほどではなく、数センチの距離でやっと気づいて寄ってくる程度だそうです。

なので、近所からシロアリを呼び寄せる心配はないのですが、その裏返しとして、当たり外れがあるということです。要するに「地雷」みたいなものです。

適切な場所に、ある程度の数を仕掛けないと、気づかれないまま運よく(?)素通りされてしまう可能性もあります。いったん誰かが気づけば、集団で食べに来てくれるんでしょうけど。

今回の例のように、シロアリの集団を発見した場合には、直接すぐ近くに設置することができますので、確実な効果が期待されます。

メリット・デメリット

ベイト工法のメリット・デメリットを整理すると、次のようになります。


■ メリット
  • 安全性が高い
  • 臭いがしない
  • コロニーごと根こそぎ退治できる
  • 「トラップ(わな)」として、予防効果も期待できる
  • 残存性がある(長期間にわたって効く)
  • 建物に穴をあけるなど損傷を与えなくて済む
  • 設置が簡単
  • DIYでやれば費用が抑えられる

■ デメリット
  • 即効性がない
  • 定期的なチェックが必要
  • 適切な場所への設置が難しい
  • 確率的な当たり外れがある

即効性がないことが一番のデメリットですね。すでに被害が広がっていて、早急に駆除しないといけない場合には向きません。

想像以上に、シロアリの食害は速いですよ~

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シロアリが出た!
(駆除体験記)

今回の我が家のシロアリ騒ぎ。幸いにも範囲は限定的だったようなので、DIYによる駆除を実施しました。その内容を以下に示します。

被害状況の確認

被害状況の確認ポイントは前述したように、以下の二つ。

  • シロアリを発見した場所の周囲を徹底的に観察
  • 家全体の確認。特に床下を重点的に

まずは、シロアリを発見した場所の周囲に、他につながるような蟻道がないかを確認しました。

今回は、基礎に接するスロープのコンクリート上の木材が現場でしたが、そこから基礎の外壁に沿って上に伸びているような蟻道は確認されませんでした。

そ~っと木材を動かして、基礎とスロープが接する部分(地下に向かう部分)も確認してみました。シロアリが往来しているような通路らしきものは確認できませんでした。

以上の観察から、この木材にだけ巣くっているように思われました。とはいえ、断定はできないので家のチェックも必要です。
汚れてもよい服に着替えて、家の床下に潜りました。


我が家はべた基礎の構造になっておりまして、床下は「外部(地面)」ではなく、コンクリートで囲われた「内部」となっています。一般的な基礎高さに比べて、多少床下空間に余裕があるので、ほふく前進ではなくて、膝立ちの四つん這い歩行ができたのは幸いでした。

現場近く(玄関近辺)を念入りに、床下をすべてチェックしましたが、蟻道はもちろん、一匹のシロアリもいませんでした。木部をたたいての打音チェックもしっかり硬い音だし、大丈夫そうです。


床下から出て、家じゅうの木製家具やら、柱、屋根裏の羽目板などもざっとチェックしましたが、家の中にシロアリは全く見られませんでした。

シロアリの種類を推定

日本で被害をもたらす代表的なシロアリは、主に「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」の二種類がほとんどで、事例は少数ですが「アメリカカンザイシロアリ」と「ダイコクシロアリ」というのも存在します。

どうも、図鑑やネットの写真を見る限りでは、ウチに出たのは「ヤマトシロアリ」のようです。

ウチで出たシロアリ
閲覧注意(クリックで拡大)


ヤマトシロアリは、地下に巣は作らず、加害個所に住み着く習性があるとのこと。

今のところ、被害が確認されたのは外に放置してあった木材だけで、地下に繋がっていなさそうなことも、ヤマトシロアリっぽい感じです。

対処方針の決定

以上のことから、住宅本体には被害は見られなかったので、さほど緊急を要する状況ではないと判断し、DIYによる「ベイト工法」で対処することにしました。

緊急を要さないとはいえ、できるだけ早く動いた方が良いことは言うまでもありません。

薬剤の入手

シロアリのベイト用薬剤として、イカリ消毒の「シロアリハンター」が有名です。今回はケースタイプとエアゾールタイプの2種類を使用しました。


ケースタイプは、中に薬剤をしみこませた紙と誘引用の木材が入っています。そのケースをシロアリが出た箇所やいそうな場所に設置します。

エアゾールタイプは、予防的に床下などに散布するような場合に使用します。広範囲に散布できるよう、すんごいジェット噴射で薬剤が出てきます(約15秒で全量噴出しきってしまいます)。薬剤の有効成分はケースタイプと同じものです。


ネットですぐに購入することができました。

>> Amazonで「シロアリハンター」を見る

>> 楽天で「シロアリハンター」を見る


後日近所のホームセンターで探してみましたが、たまたまかもしれませんが見当たりませんでした。ひょっとして広く売り出せない裏事情などあるのかな・・・なんて深読みしちゃいましたが。

対策を実行

シロアリに刺激を与えないよう、こそっと問題の木材の両側に、テープでケースを取り付けました

さらに、被害を受けたのと同様の木材を用意して、その裏面にエアゾールで薬剤(ベイト材とおなじ成分)をたっぷりと吹付け、被害のあった木材の上にそっと載せておきました。(2枚の被害木材の上に、薬剤を付けた2枚を追加)

シロアリがでた木材
おそらく、シロアリはこの「高層マンション」の上階の方にも侵入してくるはず。そこでたっぷりとベイト剤を召し上がっていただこうという寸法です。

一週間後ぐらいに見た時には、上の階にもびっしりシロアリがいましたので、刺激で逃げ出すこともなく、狙い通りに事は進んだようです。

念のために、残りのケースを家の周りにぐるりと設置しました。

ベイト工法は効果が表れるまで、数か月から半年以上かかるとのことなので、このまましばらく放置してました。。。

結果

4~5か月後、あれだけうごめいていたシロアリは完全に消滅していました!!

薬剤を付けておいた上階層にもしっかり食害を受けた痕跡が残っていて、そしてもはやどの階層にもシロアリはいませんでした。

シロアリ駆除後

終わりに

というわけで、今回のDIYシロアリ駆除作戦は成功したと言って良いと思います。


実は、昔住んでいた実家で、まだ私は子供だったので詳しいことは聞かされてなかったのですが、シロアリ被害を受けたことがありました。

だんだんと1階の床がブカブカになっていました。ある日、学校から帰ってきたら、家の中がすごい臭いで大変なことになってたんです。業者さんに頼んでシロアリの薬剤を散布したとのこと。よく覚えていないですが、しばらく(何日も)ずっと臭いがとれなかった記憶があります。あれはきつかったなー。

それから思うと、今回はDIYで済んで安くあがったし、家の方に被害が無かったので不幸中の幸いでした。

以後、シロアリハンターを家の周りに設置してありますが、今のところ新たなシロアリは出ていないようです。

まあ、お守りみたいなものですね。当たり外れがあるわけですから、これに頼らず、定期的な床下点検なども重要だなと思っている次第です。


今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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