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運転する女性 日頃、安全運転について十分注意している人でも、疲れていたり、長時間運転しているとつい眠くなっちゃうことがあると思います。

一般ドライバーに対する高速道路での居眠り運転についてのアンケートによると…

  • 眠くなった経験あり…8割以上
  • ヒヤリとした経験あり…5割以上
  • 事故を起こした経験あり…1%

実際に事故を起こしたケースは少ないとはいえ、10台の車のうち8台が睡魔に襲われながら運転をしているんだと思うと、あらためて恐ろしくなります。

しかも居眠り運転による事故は、ノーブレーキで突っ込むため、重大な事故につながりやすいのが特徴です。


悲惨な居眠り事故を起こさないよう、効果的な休み方・回復方法をご紹介していきたいと思います。
いっしょに見ていきましょう!

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SA・PAなどに停まり、しっかり休憩/回復に努める対処(6策)

居眠り運転対策はいろいろあるのですが、眠気対策の王道は、眠気とむやみに戦わないこと。

すなわち、休むが勝ち です。

まずは、クルマを停めてしっかり休んで回復するという方針で、次の6つのポイントについて詳しく見ていきましょう~

  • 仮眠をとる
  • 運動をする
  • トイレに行って顔を洗う
  • カフェインを摂る
  • 目薬を差す
  • 明るい光を浴びる

仮眠をとる

眠気があるというのは、脳が疲労しているから。ムリして覚醒しようと抗うよりは、まず脳の疲労をとってしまうのが一番です。

可能であれば仮眠をとりたいですが、ポイントは仮眠時間です。

日中の仮眠
日中は割と短い仮眠時間でも疲れが取れやすいので、10分~20分程度が効果的。

それ以上になると「睡眠惰性」といって、睡眠が深くなりすぎてマイナス効果が生じ、目覚めた時にかえって眠気や疲労感が残ってしまいます。

夜間の仮眠
もともと眠っている時間帯であるので、20分程度では十分に疲労が取れず、何度も睡魔が襲ってくることになります。できればもう少し長めに1時間~2時間ぐらいのまとまった仮眠をとりたいです。

もちろん、そうなると睡眠惰性が出るので、起床直後に運転するのは避けましょう。

仮眠をとる運転手
休んだ後、ハンドルを握るのは十分に覚醒し、意識レベルを回復させてからというのは日中も夜も同じです。

ではまず運動から…

運動をする

体操おじさん体操や、その辺を散歩したりして身体を動かし、血の巡りを良くして脳を活性化させます。

運転しているとどうしても前かがみで、固まった姿勢になっているので、それをほぐすような体操、たとえば

  • 肩(肩甲骨)を回す運動
  • 腰をひねる・回す運動
  • 上体そらし

等がおすすめです。


それから、運動系で一番目が覚めるのは、やはり走ることですかね。でも往来で全力疾走とかしてると結構目立ちますからほどほどに。

トイレに行って顔を洗う

散歩を兼ねて、トイレに行って、ついでに顔を洗うと目覚まし効果が高まります。

よくぼーーっとしているときに、「顔を洗って出直してこい!」と言われたりしますよね。なぜ顔を洗うと目が覚めるのでしょう?

これは、「潜水反射」なるものの働きだそう。

■ 潜水反射とは
意図的に息を止めたり、顔面に水が触れると生じる反射のこと。

潜水反射により、まず心拍数が少なくなります。そして次に、生命維持のために重要な脳、心臓、肺への血流が増す(ブラッドシフトと言います)現象が起こります。


要するに、溺れないようにする防御反応的なものみたいですね。

確かに冷たい水など、刺激が強いときほど心臓がバクバクする感覚がありますよね。なるほど、血流が増えそうな気がします。

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カフェインを摂る

眠気覚ましの救世主と言えばカフェイン。カフェインが含まれたコーヒーやお茶、紅茶などを飲むのももちろん有効です。

しかし、カフェインを過剰に摂取しすぎると体に良くありません。摂取量に気を付け、効率的なタイミングで上手に利用しましょう。

摂取量は健康な成人で一日400mgまで

コーヒーなどを飲み続けると胃が荒れますし、カフェインの過剰摂取は神経系の健康被害(めまい、心拍異常、震え、下痢、吐き気等)などを引き起こすとされています。

実際、カフェイン薬剤が簡単に買えるようになったためか、カフェイン中毒による緊急搬送が最近増えているそうです。

諸説あるのですが、健康な成人の場合、害のないカフェインの量は1日当たり400mgまでと言われています。

コーヒー1杯約150mlとすると、60~90mg程度のカフェインが含まれていますので、一日4杯前後までが妥当な量ということになります。

カフェインが効き始めるまで20分ぐらいかかる

カフェインを摂るタイミングですが、覚醒効果が出るまですこし時間がかかることがポイントです。

カフェインを飲んだらすぐに体に取り込まれて覚醒作用が生じるわけではなく、胃や腸から吸収され、血液で体中を巡るといったステップが必要ですから、飲んでから覚醒作用がきくまで20分ぐらいのタイムラグがあるのです。

例えば、食事をした後などにカフェインを摂って、20分ぐらいの仮眠をとるのが良いでしょう。ちょうど起きてからカフェインの覚醒作用が効いてくるというわけです。

カフェインの効き目はどれぐらいもつ?

血液中のカフェインの量が半分になるのに4時間ぐらいと言われます。一度にたくさんの量を摂取するより、4時間ぐらいの間隔をあけてコーヒー1杯程度を飲むのが良いでしょう。

カフェイン飲料

また、コンビニなどには、目を覚ますことに特化した"カフェイン飲料"なんかもありますよね。これらはカフェイン以外に香辛料やハーブなどで刺激を強めてあり、眠気スッキリ!をウリにしています。

カフェイン飲料1本には、コーヒー1杯分かそれよりやや多めのカフェインが含まれています。例えば、

メガシャキ:1本100ml中に 100mg
眠眠打破:1本50ml中に 120mg

先ほどの基準であれば1日3本ぐらいまでいけそうですが、製品の注意書きにはともに「1日1本まで」と記載されています。

ここぞという時に限定し、多量の飲用は避けましょう。


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目薬をさす

目が疲れると疲労感が出てきますから、目薬で刺激を与えるのも良いでしょう。

目薬自体、薬効としては覚醒作用はありませんが、清涼感がある目薬であれば、気分をリフレッシュし目が覚めるような爽快感を感じられると思います。

明るい光をあびる

明るい光を浴びると、睡眠ホルモンであるメラトニン分泌が抑制され、覚醒効果があります。

日中に仮眠をとった後には、外に出て日光を浴びると良いですね。夜でも、トイレやコンビニ等に立ち寄って明るい照明をあびると良いと思います。


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以上はクルマをとめて、休憩し、目を覚ますというある意味理想的な眠気対策でした。

しかし、眠気は運転している時に襲ってくるもの。高速道路上じゃすぐ路肩に止めて休むわけにもいきません。しばらくは睡魔と戦いながら運転しなければなりません。

そんな場合にはどうすればよいかを見ていきましょう。

睡魔と戦う応急対策(5策)

運転中なら、なんとかして停車できるところまで持ちこたえなければなりません。

特に首都高みたいにずっとサービスエリアがない道路だと、けっこうハードな状態が続いてしまいます。

そんな時のために、運転しながらのギリギリ状態における、緊急の眠気対策をご紹介していきましょう。

  • 声を出す
  • 体を動かす(運転しながら)
  • 息を止める
  • ツボを刺激する
  • 何か食べる

声を出す

自分ひとりであれば、車内で大声を出したり、歌を歌ったりします。

歌の場合は、そらで歌える好きな曲で良いですが、やはりシャウト系とかアップテンポの曲の方が目が覚めるでしょう。

大声なら、「1,2,3 ダー」でも「元気ですかー!」 でも何でもよいので、お好きな雄たけびをやっちゃってください。


同乗者がいたら、「眠い!!」と大声で宣言して助けてもらいましょう。

会話は最高の眠気対策です。

あわせて首や肩をマッサージしてもらうとさらに効果的です。

身体を動かす(運転しながら)

直線が続く高速道路なんかでは、姿勢が固まってしまうのも眠気の原因となるので、体を動かします。

もちろん運転中は体操のような大きな動きはできません。できる範囲で身体を動かし、血流を増して脳を活性化させます。

私がよくやるのが、ハンドルを使ったアイソメトリックス運動

ハンドルを持ったまま肘をはって両手でハンドルを押しつぶすように、約10秒間力をいれます。次に、ハンドルをしっかり握り、逆に外側へ10秒間引っ張ります。

このとき、呼吸を止めないようにします。できれば数を数えたり、「うおおおぉ・・・!」と野獣のように絶叫しながらやるとさらに覚醒効果が高まります。

■ アイソメトリックス運動とは
筋肉を動かさずに静的刺激のみで筋肉を鍛える方法


その他によくやるのが、正拳突きです。片手はハンドルを持ったまま、もう片方の手でパンチを繰り出します。この時も、呼吸を止めずに絶叫しながら。

息を止める

死なない程度に、息を止めます。効果的な覚醒効果を得るためには、息を吸って止めるより、腹筋に力を入れ、息を吐き続けるのがおすすめ

限界までいった後にたくさん息をすることで脈がドキドキ。死にそうになるのでいくらか目が覚めます。さっきご紹介した、顔を水で洗ったときの「潜水反射」のような効果があるのかもしれないですね。

個人的にはよくやる方法ですが、呼吸器や心臓などに持病がある方にはおすすめしません。

ツボを刺激する

誰でも眠くなると、自分で、ももやほっぺたをつねったり、耳を引っ張ったりすると思いますが、同乗者がいれば、運転の邪魔にならない程度に「攻撃」してもらうのも良いですね。

私は、よくツボを刺激してます。

■ 覚醒効果があるツボ
百会:両耳を通る線上の頭頂部。
中衝:中指の爪の根元で少し人差し指側
合谷:親指と人差し指の付け根
労宮:手のひらの真ん中。グーにしたときの中指の先頭があたるところ


百会
百会(ひゃくえ)

中衝と合谷
中衝(ちゅうしょう)と合谷(ごうこく)

労宮
労宮(ろうきゅう)


上記の4つのツボを順に、それぞれ5秒ぐらい強めに押してまわると結構目が覚める気がします。

正確な位置がよく分からないので、その周囲を広範囲に。特に痛い場所が当たりなのかな?と思いながらやってます。

見た目に目立たないので、会議中などで眠くなった時でも有効な眠気対策です。

何か食べる

まずは、自分が好きなものですね。単純に気分がアガルので、犬がしっぽ振ってるような状態です。

あと、硬いものが良いと思います。噛むことで脳への血流が増し、眠気覚ましに効果的です。あられやするめなどがおすすめです。

私の場合はよくアーモンドチョコを食べますね。表面がコーティングされれてべたつかないのでドライブ中のチョコ菓子としてgoodです!


ガムも眠気覚ましの定番とされていますが、個人的にはイマイチです。最初はいいんですけど、しばらくすると惰性で噛んでる気がして。

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以上の方法により、なんとかパーキングエリアやサービスエリアにたどり着けたら、しっかり休むべきなんですが・・・

なぜ休まずに無理をしてしまうのか?

眠ければ休めば良いとは百も承知なのに、なぜかSAやらPAをやり過ごしてしまって、眠い状態のまま、運転を続けてしまうってこと、ありませんか?

私もよく経験があることなんですが、なぜそうなってしまうのでしょう。

マイクロスリープ(瞬眠)

眠い中、なんとか運転できたけど、実は運転中のことをよく覚えていないってことありませんか?

それはおそらくマイクロスリープと呼ばれる状態に陥っていると思われます。

マイクロスリープとは、数秒間の眠りで、しばしば目を開けた状態でも発生するという恐ろしいもの。居眠り運転の直接的な原因と言われています。

以下のような特徴があるのですが、まさに「あるある」じゃありませんか?

  • 眼球運動がゆっくりとなる
  • 目の焦点が合わなくなってくる
  • 明らかに覚醒レベルが低下した状態となる

マイクロスリープの状態とは、脳波的に見ると、まさに「睡眠状態」なんだそうです!!

でも本人は眠ったという自覚に乏しく、なんとか運転できてしまうのが怖い。

(かろうじてですが)運転が可能であるがゆえに、運転を中止する、休憩をとるという判断力も低下してしまうのです。

早く目的地に行きたい

遊びに行くときは早く目的地に行きたいですし、帰る時だって、次の日は会社や学校があるからと、ムリをすることもあろうかと思います。


しかし、言うまでもないですが、安全第一です。事故ったらなにもかもおしまいです。

可能であれば別の人に運転を代わってもらいましょう。それが無理なら、ムリせず、休みましょう。仮眠しておけば家に帰ってからの睡眠は短くても良いはずと考えて。

居眠り運転を甘く考えてませんか?

考えてみてください。

眠くて意識が飛んでいるのに運転を続けるって、きわめて危険な行為をしている点では、飲酒運転やながらスマホ運転とまったく同じじゃありませんか?

常識的な人なら、飲酒運転やながらスマホ運転は絶対にダメだと思っているはず。でも、それと同じくらいに居眠り運転に対しても危機意識を持っているでしょうか。

三大交通違反
私自身、今回いろいろ考えるまでは居眠り運転について少々甘く考えていました。

反省せねば。

これからは少しでも眠いと感じたら、無理をしないで、早めに対処しようと思います。

おわりに

これまでは、マイクロスリープに陥りながらも無理をして、何とか事故を起こさないで来れましたが、単に運が良かっただけです。このままでは、いずれ「その日」が来るかもしれません。

急がば休め。

眠くなったって恥じゃありません。睡魔には無理に抗わず、早めに休憩するようにして、スッキリと安全運転をしたいものです。



今回は以上です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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