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セルフ式ガソリンスタンド 近所のガソリンスタンドがほとんどセルフ化してきている今日この頃。

セルフ式の利点はなんといってもガソリン価格が安く抑えられていることですね。それから、少量の給油でも気兼ねなく利用できるのもありがたいです。

今ではすっかり市民権を得るに至った、このセルフ式ガソリンスタンドですが、なにしろ危険物を扱いますからね。初めて利用する人にとってはやはり不安な点もあろうかと思います。

慣れるよりまず習いましょう。

あらかじめ基礎知識をインプットしておいた方が余裕をもって挑戦できると思いますよ~


そこで今回は、初めてセルフ式スタンドを利用される方向けに

  • 事前に確認しておくべきこと
  • 手順の流れ
  • 注意事項

について、詳しくそして分かり易くまとめてみました。

これからセルフ式スタンドに行ってみようとお考えの初心者ドライバーさん、よろしければ参考にしてくださいね!


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セルフ式スタンドに行く前の予習ポイント5つ


スタンドに行ってから慌てないよう、あらかじめ以下の点をインプットしておくことをおすすめします。

  1. 給油口はどちら側?
  2. 給油口の開け方
  3. 油種
  4. 給油する量(給油条件)
  5. 支払い手段を準備

それぞれ、詳しく見ていきましょう!

給油口はどちら側?

クルマの給油口は、一般的な乗用車の場合は、
  • 後方の右側
  • 後方の左側

のいずれかにあります。


それに合わせて給油レーンも右側用と左側用の2種類があります。つまり、どっちでも使えるような両側に給油装置がある給油レーンはありません(少なくとも私は今まで見たことがないです)。

ですので、クルマの給油口の位置に合った給油レーンの方へ車を進めなければなりません。


フルサービスのスタンドなら店員さんが誘導してくれますけど、セルフだと、自分で判断して侵入する必要があります。

間違えると結構恥ずかしいですよ・・・


さて、その給油口の位置についてですが、クルマを降りずとも、乗ったままで、識別する方法があります。

ダッシュボード内の燃料計を見てください。↓↓
給油口位置の確認方法

セレナのメーターパネル
上の写真は日産セレナの燃料インジケータの写真です。給油装置のアイコンに三角マークがついてますよね。その三角の向きで給油口の位置を知ることができるんです。

この場合は給油口が右側にあることを示しています。

日産セレナの給油口
 

あくまでも、三角マークはクルマの給油口が車の右側か左側かを示すものです。給油装置から給油する方向を示してるんじゃありませんよ。

ここんとこ、間違えると真逆になってしまいますので。念のため。


基本的に給油口の位置に合った給油レーンを選びましょう、とは言いながら、実は、逆のレーンを使用する(あるいは必要に迫られる)ケースもあります。

ちょっと応用編となりますが、その場合の裏技をご紹介しましょう。

逆レーンを使う裏技

急いでいるので、やむを得ず空いている逆レーンを使う、という場合や、給油待ちの行列が伸びた時に、効率を上げるために店員さんに逆レーンへ誘導されることもあります。

逆のレーンに入って給油する「裏技」として。以下の二通りがあります。

1)給油ホースを長く伸ばして、反対側の給油口へ

2)給油レーンにバックで侵入して、給油口の向きを合わせる


ただし、1)の方式も、2)の方式も、それぞれスタンドによっては禁止になっている所があったりしますので、注意書き等にご注意ください。

いきなり店員さんにバックで侵入してくださいと誘導されても、初心者の方にとっては難しいかもしれませんね。給油装置にぶつけでもしたら大変です。

正直に「バックで侵入なんてムリです~」と言って、後続車を先に誘導してもらいましょう。決して無理はなさいませんよう。

給油口の開け方

続いて、給油口の開け方(ロック解除の方法)も確認しておきましょう。これも車によってやり方が違うので、イザというとき慌てる可能性大。

給油口解除の操作部は、たいていの車の場合、次の2種類のいずれかにあります。

  • ダッシュボード下部の右側
  • 座席シート下の右側

いずれも運転席で、右手でレバー等を操作できる場所ですね。

セレナの場合、↓写真のように「ダッシュボード下部の右側」に給油口ボタン(手前に引く)があります。

セレナの給油口開放ボタン
昔、フルスタンドに行った時、隣のボタンでボンネットを開けてしまい、店員さんにニヤリとされたことがあったりします(汗)。


日産の軽自動車デイズの場合は、座席シート右下のレバーを上にひくと給油口が開きます(車種によっては、この位置のレバーを押し下げるものもあったりしますのでご注意)。

DAYZの給油レバー

油種

石油系の車の燃料には、ガソリン軽油 の2種類があります。ガソリンはガソリンエンジン車に入れ、軽油はディーゼルエンジン車に入れます。

ガソリンには、さらにレギュラーハイオクの2種類があります。一般的な国産車で使用されるのがレギュラーで、輸入車などで使われることがあるのがハイオクです。

それぞれ、車に適した燃料を補給しなければなりません。


冗談みたいですが、

■ 軽自動車だから軽油を入れる
■ 4輪駆動車だからディーゼルだろう


という 誤解をする人が意外に多い そうです。

軽自動車に軽油を入れないで
軽自動車には、サイズ・重量とも大きいディーゼルエンジンは不向きなので、これまで採用されたモデルは無いはずです。

また、確かに4輪駆動のラインナップがあるのはディーゼル車が多いですが、4輪駆動かつガソリン車もちゃんとあります(私が乗っているセレナもそうです!)。

油種を間違えたらどうなる?

レギュラーとハイオクは間違えても大きな問題にはならない(燃費が悪くなったり無駄に値段が高くなる程度)のですが、ガソリンと軽油を間違えると大変です。

特に、同じ車種でガソリンエンジン車とディーゼルエンジン車の両方のラインナップがある場合があるので、要注意です。


間違った燃料を入れてエンジンをかけてしまうと、深刻な故障が発生する恐れがあります。

エンジンをかける前に入れ間違いに気づいたら、不幸中の幸い。燃料を入れ替えればなんとかなりますので、店員さんを呼びましょう。

もしエンジンをかけたり走った後で不調に気づいたら、すぐにエンジンを切り、近くのスタンドやJAFに連絡するなどして対処しましょう。


なお、油種によってノズルの色が違います。この色は法律で決まっていますので、どのスタンドに行っても共通です。

レギュラー:
ハイオク:
軽油:
(ついでに 灯油:
油種による色

給油する量(給油条件)

私は普段は「満タン」設定にして給油します。

一般的に、給油量の設定項目には
  • リットル数
  • 金額
  • 満タン
があります。

リットル数や金額で設定した場合でも、「満タン」になると、自動的に給油をストップしてくれます。(もちろん、ノズルのレバーを放せばいつでも給油は止まります)

設定した上限になるまでガソリンが出続けてあふれる、なんてことにはなりませんのでご安心くださいね~ 

支払い手段を準備

支払い手段とは、現金、クレジットカード、プリペイドカードなどのことです。ガソリンスタンドに行くときにはどれで支払いをするか決めておきましょう。

最近では各種電子マネーやスマホ決済も利用可能なところが増えてきましたが、まだ利用できないところも多いです。念のため、初めて利用するスタンドでは、現金またはクレジットカードを使うのが無難だと思います。


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ではお待たせしました。次から実際のスタンドでの流れをご説明しますね

いざ!スタンドへ!

セルフ式スタンドでの流れは以下のようになります。スタンドによって違うところもありますので、あくまでも一般的な例です。

  1. 給油レーンに進入する
  2. エンジンを止める
  3. 給油口を開ける
  4. 車から降りる
  5. 給油内容を設定する
  6. 静電気除去シートに触れる
  7. 給油する
  8. 給油終了
  9. 清算
  10. 退出する



1.給油レーンに進入する

給油レーンは右か左か 車の給油口の位置に合わせて、給油レーンを選びましょう。

逆レーンを使うのはあくまでも例外ですよ。

2.エンジンを止める

給油中はエンジンを止めなければなりません。暑くても、エアコンはしばらく我慢です。

その前に、窓が開いていたら閉めておきます。気化したガソリンが流入する恐れがありますから。

3.給油口を開ける

車内のレバーを操作して給油口のロックを外します。

昔は給油口を直にキーで開けてたんですが、さすがにそんな車はめったにお目にかかることもなくなりましたね。

4.車から降りる

支払い手段(現金・クレカ等)を持って車から降ります。ドアはすぐに閉めましょう。

いうまでもありませんが、車外ではくわえタバコなどは厳禁です。

5.給油内容を設定する

ほとんどのスタンドでは、設定はタッチパネル型のディスプレイによって行われます。

画面もしくは音声ガイダンスの指示に従って、以下の設定を行っていきます。

  • 支払方法
  • 油種
  • 給油条件(給油する量)

支払方法が現金の場合、たいてい前払いの後清算。しかも入金はお札しか受け付けないのがほとんどです。

クレジットカード等は、最初にデータを読み込んだらすぐに返却されますので、忘れずに抜き取りましょう。

タッチパネルの操作方法はスタンドごとに違うでしょうが、入力する項目自体はほぼ共通です。まあ、この辺りの様子は銀行のATMと同様です。

なお、最初の画面で、広告等が表示されている場合があります。そんな時は画面をタッチすれば、設定画面になりますよ。

6.静電気除去シートに触れる

静電気除去シート 身体に静電気が溜まっていると、金属部分との間でスパークが発生する可能性があります。それが給油中ですと、気化したガソリンに引火して重大な事故が発生する恐れがあります。

給油前には必ず「静電気除去シート」に触れることで、身体に帯電した静電気を逃がしておくことをお忘れなく。


車での静電気発生については、「考えすぎ」として、あまり気にしていない人が多いようなのですが、実際に事故も起こっているリアルな話なんです。

あなたも車から降りてドアを閉めようとした時に、ビリッときたことはありませんか?特に冬場に頻度が高いですが、夏でも危険性はゼロではありません。


■ 関連記事
どうして車で静電気が発生するか、疑問に思われた方は次の記事を参考にしてみてください。
> 車の静電気対策!車屋さんに教わった超簡単な方法の原理とは


上の記事でご紹介している静電気対策の方法ももちろん有効ですが、「静電気除去シート」に触る方がより確実で簡単だと思います。


7.給油する

ロックが外れた給油口を開けて、中のキャップを開けます。

この時、シュッと音がします。これは車のガソリンタンクの中で気化したガソリンが外に漏れる音。静電気のスパークや何か火気があれば引火する恐れがあるのです。

もし水抜き剤やガソリン添加剤(wikiの解説ページ)を準備してきて、それを入れるとしたらこのタイミングです。できるだけタンクが空の状態で入れた方がガソリンと良く混ざるからです。


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次に、給油装置から給油ノズルを取り上げます。

クルマの給油口にノズルを差し込みます。できるだけ奥に差し込みましょう。差し込みが甘いとガソリンが噴き出す恐れがあります。

レバーを引き、給油します。レバーを放せばいつでも給油を止めることができます。

最初にノズルを取り上げてから、メーターがゼロにリセットされるまで数秒かかるのですが、この間はレバーを引いても給油はできません。メーターがゼロを示してからレバーを引きましょう。

給油する男性
設定した金額または油量に達するか、センサーが満タンを検知すると給油が自動的にストップします。

ちなみに、この「満タン」センサーですが、給油ノズルの先端部分で検知するようになっています。たまに誤判定して、給油を始めてすぐに給油が停止することもあります。

ノズルの形状と給油口の形状が合いにくいとたまにこうしたことが起こります。そういう場合はノズルの位置を試行錯誤して、うまく給油できるポジションを探してみてください。


給油する勢いはレバーの握り方によって自分で調整ができます。最初に勢いよくレバーを引くと給油口から逆噴射する恐れがあるので、最初は徐々に。

しかし、逆に勢いが無さすぎるとセンサーがうまく働かず、満タンで自動停止しないこともありますので、これも危険です。


要するに、給油レバーは最初ゆっくり慎重に、順調に入りだしたらギュッと握る。これでOKです。

もしガソリンがはねたら、塗装が痛むので早めにふき取ることをおすすめします。自由に使えるウエス等が置いてあることが多いです。

もし大量にこぼれて床にたまるような場合は、必ず店員さんに知らせましょう。


給油中に何かの理由でその場を離れた後で再給油する場合、歩行の摩擦等でまた新たに静電気が溜まっているかもしれませんので、あらためて静電気除去することをお忘れ無く。


8.給油終了

設定した量/金額になるか、満タンになると自動的に給油がストップするはずです。満タン停止後に継ぎ足しするのは、あふれる危険があるのでやめましょう。

給油ノズルを給油装置に戻す際には、燃料が漏れないよう、先端を上に向けままで戻します。

すぐに燃料キャップを締めます。カチカチとラッチが空回りするまでしっかりと。そして給油口を手で閉じます(車内の給油口レバーはロックを解除するだけです。閉めることはできません)。


ところで、燃料キャップの置き忘れが少なくないそうです。

最近の乗用車ですと、キャップがストラップで車体にくっついているクルマが多く、その場合はキャップの置き忘れはまず無いと思われますが。前に一度、キャップをぶらぶらさせて給油口を開けっ放しで走行してる恐ろしい車をみかけたことがあります・・・

お互い、気を付けましょう。


9.清算

ノズルを戻すことで給油作業は完了となり、料金が確定します。

レシートが発行されるので持ち帰りましょう。クレカやプリペイドカード等での支払いならこれでおしまいですが、現金を先払いした場合は釣銭の回収をお忘れなく。

よくある方式としては、釣銭精算器が別のところにあって、そこでレシートのバーコードを読み込ませれば釣銭がでてくるというタイプです。

セルフ式スタンドのおつり機
事務所のレジ払い(半分セルフ式)の場合は、給油装置からレシートが出るスタンドと、出ないスタンドがあります。

「出る」場合はそのレシートを事務所にもっていけば良いと思います。私の近所の半分セルフスタンドでは「出ない」のですが、そこでは、レジで給油レーン番号を口頭で申告して支払って、その後にレシートをもらう方式です。

10.退出する


給油口の燃料キャップは閉めましたか?
クレジットカード等は回収しましたか?
現金払いなら釣銭は回収しましたか?
トイレに行った同乗者は帰ってきましたか?


忘れ物が無いことを確認した後、エンジンをかけ、速やかに退出します。

給油した後にトイレに行ったりしてずっと給油レーンを塞いだままにするのはマナー違反です。別の場所に移動してからにしましょう。

わからないことがあれば店員さん


セルフ式のスタンドとて、店員さんはいます。これは法律で決められており、誰もいないようでも、営業中は必ず常駐されているはずです。

私だって、いい年したベテランドライバーですが、旅先で、その地域や、お店独自のマイルール的なことに戸惑うこともあります。そういう時はよく店員さんに聞いてます。


初見で瞬時に理解してスムーズにこなす必要などありません。わからないことは聞く。ぜんぜん恥ずかしい事ではありません。


すごく不安だったら、「セルフは初めてです。お手本として最初からすべてやってみせてもらえませんか?」で全然OKだと思いますよ!



注意点のまとめ

最後に、もう一度セルフ式スタンドでの重要注意事点まとめておきます。


  • 給油口位置、油種、支払い方法を確認してから
  • 給油中は必ずエンジンを止める
  • 静電気除去シートに触れてから給油する
  • 継ぎ足しはしない
  • 釣銭やクレジットカード等の回収をお忘れなく

  • 今回は、セルフ式ガソリンスタンドに挑戦する初心者ドライバーさん向けの取扱説明書のつもりで書いてみました。

    馴れてしまえば特に難しいことはありません。ただし、一歩間違うと大変危険なものを扱っているという緊張感は忘れずに・・・



    今回は以上です。
    最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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