安全な自転車走行をするように習慣づいているかどうかで実際に事故に遭遇する確率が大きく左右されます。
また、毎日のように自転車通勤や通学をすれば、そのぶん確率に対する母数が大きくなります。
慣れや油断も大敵です。常に初心に帰り、安全な自転車の乗り方について、日々確認しなおすのも大切と思います。
それでは、基本的なところからおさらいしていきましょう。
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自転車利用安全五則
警視庁が自転車の交通事故防止のために5つの基本的なルールを定めています。当たり前といえば当たり前のことばかりですが、決してお仕着せなのではなく、最も基本的で大切なことがまとめられています。
引用:警視庁ホームページ
- 自転車は車道が原則、歩道は例外
- 車道は左側を通行
- 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
- 安全ルールを守る
- 飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
- 夜間はライトを点灯
- 交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
- 子供はヘルメットを着用
詳細につきましては、警視庁のホームページにわかりやすく解説されています。まずはここをしっかり押さえておきましょう。
合図(手信号)
自動車を運転している場合に、前方を走る自転車が駐車車両を避ける際に急に目の前に出てこられるとビックリします。手信号をしてくれると、安心です。それにこうした合図をきっちりできるサイクリストはカッコいいなぁと思います。
でも手信号はかっこ付けじゃなくて、義務なんです。本当は。
道路交通法で合図(手信号)を示さなければならないと規定されています。
規定されている合図
- 右折・左折
- 右方向または左方向への進路変更
- 徐行・停止
- 右折、右方向への進路変更…右腕を水平に伸ばす。あるいは左腕の肘から先を垂直に上にあげる。
- 左折、左方向への進路変更…右の場合の逆。
- 徐行・停止…右腕または左腕を斜め下に伸ばす
合図をしなくてもよい・あるいは途中で止めてもよい場合とは
手信号をしている間は片手運転をしている状態になります。バランスを崩す恐れがありますので、無理してはいけません。道路交通法でも、「安全運転義務」を優先し、危ない場合には手信号を出さなくてもよいことになっています。駐車車両を追い越すとき

まず後方確認をします。次に、進路変更をすることになりますので、手信号を出します。
もう一度後方を確認して駐車車両を避けます。このとき、駐車車両のドアが開く恐れがありますので、注意が必要です。少し離れて横を通過しましょう。
また、バス停で止まっているバスを追い越す場合には、バスから降りた乗客が道路を横断しようとバスの陰から突然出てくる恐れがありますので、十分注意をしましょう。これは普通に自動車を運転しているときでも同じですね。
先行している自転車を追い越すとき
主に子供や高齢者、そしてスマホ画面をみながら自転車に乗っているフトドキ者がいたら気を付けましょう。ふらつく可能性があります。追い越す時にこちらの存在を知らせるために、ベルを鳴らすか、「横、通りまーす」と声をかけるとベターでしょう。
歩きスマホの歩行者がいたら要注意
歩きスマホをしている人は周りへの注意力が低下していますので、自転車に対して十分な注意を払っていないかもしれません。クルマが過ぎた後で、自転車に気づかず車道に出てくる恐れがあります。実は先日、私はこのような歩行者を避けようとして転倒してしまったんです。
それなりにスピードがでていましたし、前ブレーキが良く効いて、歩行者にぶつかることは無かったのですが、ジャックナイフ状態・・・後ろが跳ね上がって派手にこけました。

やはり手袋とヘルメットは着用しよう!
コケるとき、まず必ずといっていいほど手をつきます。手のひらを大根おろしにしたくなければ手袋を。夏場でも、指なし手袋をつけるようにしましょう。ヘルメットは、近所のお使いに行くときは正直使わないですが、通勤でロングライドするとなるとやはり必要でしょう。
自転車通勤をする社員に対してヘルメット着用させるようはたらきかけることを事業者に義務付けている自治体などもあるようです。
先に挙げた自転車利用安全五則にもありますように、子供にヘルメット着用させることは保護者の義務とされています。ところが大人については特に規定はありません。
大人はヘルメットをかぶらなくてもよいのでしょうか?
確かにママチャリに乗っている人でヘルメットを着用している人はほとんどいませんね。ヘアースタイルが乱れるし、カッコ悪い・・・
しかしながら、ひとたび事故にあったとき、ヘルメットを着用していないために取り返しのつかないことになりかねません。
先日の私の転倒の際にも、手袋とヘルメットはしっかりと私を守ってくれました。
今ではこれらを着用しないで自転車に乗ることは落ち着かないし、不安を感じます。クルマのシートベルトのような感覚です。
スピードは控えめに
スポーツタイプの自転車ですと、私でもがんばれば平地でも40km/h くらいのスピードが出せます。下り坂になればもっとスピードが出ます。ですがバイクと比べてフレームは細いし、タイヤも華奢です。道路上のちょっとした凹凸によってハンドルがとられる恐れもあります。スピードはほどほどにしましょう。
自転車通勤・通学はレースではありません。安全に、職場や学校に移動することが最大の目的です。時間に余裕をもって、スピードは控えめにしましょう。
かつてサイクルコンピュータを初めて買った頃には、「区間新記録!」とか、スピードを出して乗るのが楽しみでもありましたが、こうした乗り方は今ではやっていません。ちょっとは大人になったのか、ただ飽きっぽいだけかもしれないですが。
やむを得ず、歩道を走ることもあります。歩行者優先なのは言うまでもありませんし、「徐行」することが求めれます。
また、自転車通行が認められた歩道では自転車同志がすれ違うことは認められています。つまり正面衝突する恐れがあるわけですから、こうした面からも歩道でスピードを出すのは厳禁です。
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我を張らない
過度な優先意識、「こっちは法律にのっとった乗り方をしているんだから絶対に正しい」と、絶対にゆずらないといったかたくなな態度も危険な事態を引き起こすことがあります。我を張るのもほどほどにしましょう。終わりに
自転車通勤・通学はレースではありません。安全な自転車走行は少しの勇気と自覚が必要だと思います。危ないと思ったら止まる勇気、ゆずる勇気。
手信号をする勇気。
手袋やヘルメットという備えをする勇気。
車両に乗っているんだという自覚。
こうした勇気と自覚をもって安全で楽しい自転車通勤ライフを!!
今回は以上です。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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